今日は我慢比べの試合でした。選手たちは攻守一体となり、チャンスをものにして勝ち取ることができました。我慢比べに勝つ、ワンチャンスをものにするという勝負強さは、今シーズンのリーグ戦でつけていかなければいけない力だと思います。そういう意味では、一つ前進したのではないかと思います。
今日も雨の中、多くのサポーターが後押ししてくれました。本当に感謝しています。中2日で次の戦いがありますので、しっかりと準備して、集中した戦いができるようにしたいと思います。

――― 後半、井出に代えて田中を投入し、ネイツを中央に配置しました。その狙いとネイツに対する評価をお願いします。

今日はサイドでボールを失うことが多く、井出は森本との距離が開いてきて、ボールの失い方が悪く押し込まれ始めたと感じていました。田中を右に入れながら、ネイツの高さとキープ力を生かしたかった。それによって、相手を全体的に下げることができた気がします。

――― 首位に立ったことについて、どのようにお考えですか？

まだ順位のことを考える時期ではないと思いますが、一つひとつを積み重ねていく中で、首位に立つということは非常に大事なことだと思います。

（得点シーンは）ああいう形が1試合に数回あれば、1回はゴールにつなげなければいけないと思うので良かったと思います。あの時間帯はスペースが空いてくるので、チャンスはあると思っていました。左サイドは絶対に取られないという信頼もありましたし、（田中）佑昌さんがうまく相手を引きつけてくれました。だからあのスペースに飛び込むことができたんですが、半分以上は（クロスを上げた）ヤザさん（谷澤）のゴールですね。

ああいう形で逆サイドに振られると相手は付いていけないので、相手がイヤがることをやろうと意識していました。もちろん警戒されると思いますが、これからも狙っていきたいですね。

雨が降っていたこともあって、1点がものすごく重要なゲームになると思っていました。リスクを冒すところと冒さないところ、その時間帯を見極めながら、特に後ろの選手たちとコミュニケーションを取りながら試合を進めることができたと思います。リスクをケアしながら、それほど怖さを感じることなくプレーすることができた気がします。自分たちが主導権を握る時間帯もあったし、そうでない時間帯もありましたが、そういう我慢比べをうまくものにできたと思います。

今日は自分にも大きなチャンスがありました。特に1本目（48分のシュートチャンス）は自分の好きな形。「入った」と思ったので残念でした。ただ、あれを続けることが大事だと思うので、これからも狙っていきたいですね。何より、チームとしては勝てていることが大きいし、みんながハードワークできていると思います。

何とか流れを変えたいと思ったし、（相手の）背後に出ろと言われていたので、それを徹底してやろうと考えていました。得点のシーンもそうですけど、サイドから斜めに入っていくとチャンスが生まれると思っていました。僕がそこを空けて、（金井）貢史がしっかり入ってきてくれたので良かったですね。僕自身、ピッチに入ってすぐ迎えたチャンスは「入った」と思いました。流れを作ることはできたかもしれませんが、もっと勢いを出せれば良かったと思います。

今は結果を残すことができているし、失点も少ないので、チームとして良くなってきていると思います。そういう状態の中で自分も結果を残して、チームにプラスアルファの要素をもたらしたい。そうすれば、もっともっとチームも良くなるんじゃないかと思います。