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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

“らしさ”を欠き、完敗。



ホーム・フクアリにギラヴァンツ北九州を迎えた第14節は、1-3で完敗。試合後の記者会見で、関塚隆監督はこう話した。

「今シーズンで一番悪い出来。非常に残念なゲームでした」

この日のフォーメーションは4-4-2。GKは高木駿。DFは右から金井貢史、キム ヒョヌン、大岩一貴、中村太亮の4人。ダブルボランチにパウリーニョと佐藤健太郎が並び、右サイドに井出遥也、左サイドに谷澤達也が入った。最前線では、ネイツ ペチュニクと森本貴幸がコンビを組む。

立ち上がりから主導権を握ったジェフは、何度も猛攻を仕掛けた。最初のシュートは3分。中村のCKから、最後は谷澤がミドルシュートを放った。直後の4分には相手最終ラインの背後に抜け出した井出がシュート。これはGKに阻まれたが、ゴールを予感させる決定機を作った。

ところが、先制点を奪ったのは北九州だった。13分、ジェフの左サイドからクロスを上げられ、長身FWの小松塁にヘディングで流し込まれる。先制点を奪われたジェフはその後もボールの主導権を握って攻勢を強めたが、数多くのチャンスを作りながらも決められない時間が続いた。すると、時間の経過とともに好守が噛み合わなくなり、「ボールを持たされる形」(関塚監督)のまま攻め手を欠いて前半を折り返した。“らしさ”が見られないチームに対し、ロッカールームでは「攻守一体となって」と叱咤する言葉が飛び交った。

しかし、ジェフの反撃ムードはゴールに結びつかなかった。後半開始直後の48分、最終ラインの背後にスルーパスを通されて2失点目を喫すると、直後の52分にも同じような形から失点。3点のビハインドを負って苦しい状況に追い込まれた関塚監督は、62分、水野晃樹とオナイウ阿道を投入して局面の打開を図った。

チーム全体のエンジンが掛かったのは、長いアディショナルタイムを含めたラスト15分間のこと。90分にはカウンターからオナイウ阿道、水野とつなぎ、水野のクロスに大岩が合わせて1点を返す。しかし、さらに追撃するゴールを奪うことはできず、試合は1-3のまま終了のホイッスルを迎えた。

試合後、選手たちは「こういう試合をしちゃいけない」と口々にした。好守にわたるアグレッシブさ、勝利に対する執着心という今シーズンの“らしさ”を欠いたジェフは悔しい黒星を喫したが、戦いは続く。次節は5月31日、敵地でザスパクサツ群馬と対戦する。

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