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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

リードを守れず、痛恨のドロー決着。

試合後のフクアリに鳴り響いたブーイングは、5試合勝ちなしという結果に終わったチームへの叱咤と、「次こそ勝利を!」という激励の意味が込められていたに違いない。

アビスパ福岡をホーム・フクアリに迎えた第18節は、2点のリードを奪いながらそれを守り切れず、2-2のドローで決着。勝利から5試合遠ざかっているジェフは、順位を6位に落とした。

この日のフォーメーションは4-2-3-1。GKは前節に続いて岡本昌弘。DFラインは右から金井貢史、キム ヒョヌン、大岩一貴、中村太亮の4人。ダブルボランチにパウリーニョと佐藤健太郎が並び、2列目には右に水野晃樹、トップ下に町田也真人、左に井出遥也が位置。1トップには森本貴幸が入った。

試合の立ち上がりは、ジェフが豊富な運動量とアグレッシブな攻撃で福岡を圧倒した。その姿勢は、2つのゴールとなって表れた。

まずは7分。最前線に立つ森本が積極的なディフェンスで相手のクリアボールを身体に当てると、それを拾った町田がダイレクトでスルーパス。素早く反応した森本がワントラップから左足を振り抜き、シュートはゴール右隅に突き刺さる。さらに直後の11分、右サイドで中村が粘り、パウリーニョがクロス。GKが弾いたボールはペナルティーエリアのライン上で待ち構えた水野の下に転がり、これを鮮やかやなダイレクトボレーで叩きこむ。ジェフ復帰後初となった水野のゴールは、フクアリで実に8年ぶりとなるメモリアルなゴールとなった。

圧倒的な攻勢で2点のリードを奪ったジェフだったが、その後は流れが一転し、福岡の攻勢を許した。35分にはゴール前で左右に振られ、最後はMF金森健志に決められて1-2。リードこそ保ったものの、その後も押し込まれる展開が続く中で前半を折り返した。

主導権を奪い返したいジェフは、後半の立ち上がりから前への意思を示し、試合はロングフィードを多用する相手との“打ち合い”の様相を呈した。徐々に攻勢を強めたのは、福岡。73分、ジェフの右サイドからクロスを放り込まれると、ファーポスト際でFW中原貴之にヘディングシュートを決められ、試合は振り出しに戻った。

挽回を図りたい関塚監督は、失点直後の74分に水野に代えて谷澤達也、80分に森本に代えてオナイウ阿道、さらに85分には佐藤健太郎に代えて田代真一と、積極的に交代カードを切った。しかし、最後までゴールを奪うことはできず、2-2のドローで決着。5試合ぶりの白星を勝ち取ることはできなかった。

「この4試合、勝てない状況の中で2点先制できた。しかし、それを勝ちに持って行けなかったことを残念に思うし、責任を感じている。前半を2-0で終われていればと。ただ、選手たちは前向きにゲームへ入っていってくれたと思いますし、それを次につなげたいと思います」

苦しい内容、厳しい結果に終わった90分間にも、次につなげるべき手応えはある。それを手に、次節、大分トリニータとのアウェイ戦に挑む。

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