TOP TEAM選手・試合情報

試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

劇的決勝弾で3試合ぶり勝利。



苦しみ抜いた末に手にした勝点3だった。

横浜FCと敵地で対戦した第30節は、試合終了間際、アディショナルタイムに生まれたゴールで1-0と勝利。3試合ぶりの白星に、黄色で埋め尽くされたゴール裏が沸いた。試合終了後の記者会見で、関塚隆監督はこう振り返った。

「前半の20分くらいまでは、横浜FCさんにやられたなと。そういう内容だったと思います。ブロックをセットされて、ボールを奪われて、そこからゴール前に運ばれてシュートまで打たれました。失点をしてもおかしくない場面がいくつもありました。やはり前半から我々がアグレッシブに行けずに、フリーで狙ったところに蹴られてしまいました」

前半、特に試合開始からの約20分間は防戦一方の展開だった。3分、8分、11分、16分と横浜FCのシュートシーンが続くが、ジェフは相手の攻撃を跳ね返してクリアするのが精いっぱい。ボールを奪っても攻撃を組み立てることができず、再び相手の攻撃を招いて押し込まれるという展開が続いた。DFキム ヒョヌンは、この時間帯の展開について次のように振り返る。

「前半はボールを奪ってからしっかりパスをつないで、攻撃を組み立てることができませんでした。どういう攻撃を選択するにしても、うまくいかない時にどう対応するかが大事だし、今日は相手のプレッシャーも厳しかったので、我慢して無失点に抑えることが大切でした」

ジェフのチャンスは24分。左サイドからのロングフィードをネイツ ペチュニクがヘディングで落とし、走り込んだオナイウ阿道がシュート。惜しくもGKに阻まれたが、このシュートを機にジェフもようやくリズムを掴み始める。とはいえ、前半は総じて「我慢の時間」が続いた。

後半もなかなか主導権を握ることができず、試合はスコアレスのまま終盤に突入した。62分に井出遥也に代えて谷澤達也、76分にオナイウ阿道に代わり森本貴幸を投入したジェフは、少しずつ攻撃の形を作り始める。74分には佐藤健太郎の強烈なミドルシュートがポストに弾かれ、直後には金井貢史がヘディングシュートを放つが、惜しくもGK正面。1点を奪えないまま時間は進み、試合はアディショナルタイムに突入した。そこでドラマが生まれた。

中村太亮のCKにヘディングで合わせたのは、2試合連続のゴールとなる松田力。アディショナルタイムが5分を過ぎた頃に生まれた新戦力による劇的な決勝弾によって、勝利はジェフに転がり込んだ。

指揮官は言う。

「本当に苦しく、なかなかゲームを動かすことができなくて難しい試合でしたが、今日の試合は勝点3を取れたということが本当に良かったと思います。今日は少し(運が)我々に味方をしてくれたのかなと思っています。これからも本当に厳しい戦いが続きますが、今日のようにチームが一つになって最後まで戦っていくことを続けていきたいと思います」

いよいよ幕を開ける天皇杯を挟み、J2リーグは3週間後に再開する。後半戦に向けて、この勝利が大きな弾みとなることは間違いない。

PHOTO GALLERY試合フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大します