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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

J2リーグが3週間の中断期間に入り、この間、ジェフは第95回天皇杯全日本サッカー選手権に挑む。昨シーズンは2002年以来12年ぶりのベスト4進出を果たし、その勢いがリーグ終盤の追い上げを加速させる原動力となった。チーム全体に追い風を吹かせるためにも、出場する88チームの頂点を目指して戦わなければならない。

1回戦の相手は埼玉県代表の東京国際大学。サッカー部の創部は2008年と歴史は浅いが、以来着実に力を蓄え、昨シーズンは関東大学リーグ1部を戦った。今シーズンは同2部に所属し、12チーム中7位。天皇杯の埼玉県予選では延長戦の末に城西大学を3-1で破り、2大会ぶり3度目の本大会出場権を勝ち取っている。

ジェフにとっての浅からぬ“因縁”は、コーチ陣の顔ぶれを見ればすぐに分かる。

創部当時から監督としてチームの指揮を執る前田秀樹は、ジェフの前身である古河電工サッカー部を支えた元日本代表MF。1994年にはユースの監督を務めるなど、現役引退後も深く関わってきた。また、コーチを務める後藤義一はJリーグの草創期にキャプテンを務めたジェフのレジェンド。同じくコーチに名を連ねる武藤真一、鈴木和裕もジェフで活躍した元選手であり、スカウティングコーチを務める鬼塚忠久もまた、前田秀樹と同じ時代に古河電工の中心選手として活躍した快速アタッカーだ。

東京国際大は素早いパスワークを主体とするスタイルに定評があり、個々に目を向けても将来性のあるタレントが数多くいる。関東大学リーグ2部でチーム最多得点を記録しているのは、埼玉県予選の決勝でも勝ち越しゴールを奪った進 昂平(2年/浦和ユース出身)。2トップを組む町田ブライト(1年/成立学園高出身)も今後の成長が楽しみな選手だ。

とはいえ、Jリーグを戦うプロのクラブとして大学生の挑戦を迎え撃つジェフにとって、“まさかの負け”は許されない。天皇杯は「ジャイアントキリング」が頻発する難しい大会だが、タイトルが懸かっている以上、全力で戦い、勝利を掴み取る。J2リーグの前節、横浜FC戦で奪った勝利の勢いを加速させるためにも、ここで足下をすくわれるわけにはいかない。

関塚隆監督
天皇杯は一発勝負で、相手は「一泡吹かせたい」という思いで来ますから。90分あるいは(延長戦を含めた)120分でいかに勝ち切るかというところになると思います。でもそれは今の我々にとっての課題でもあるので、チームで準備して戦いに臨みたいと思います。
チームの状況を見てメンバーを考えていきたいと思います。ベースはありますが、コンビネーションを考えてこれまでのままでいくか、フレッシュな選手にするか。試すところは試していきたいと思います。この一発勝負はとにかく勝つことです。相手はいろいろ(対策を)してくるかと思いますが、そこでウチがしっかり勝ち切る形に持っていけるか。立ち上がりからタイミングを逃さず、仕留められるかがポイントになると思います。

オナイウ阿道
(天皇杯1回戦・東京国際大学戦に向けて)相手は「食ってやろう」という気持ちで来ます。相手は大学生ですが県予選を勝ち上がってきたチームなので、危機感を持ちながら気を引き締めて戦わないといけませんし、もちろん集中していかなければいけません。一発勝負なので何があるか分からない戦いです。去年、対戦した柏レイソルやセレッソ大阪という強いチームに勝利できたことはとても大きかったし自信にもなりました。試合に出場した時には自分が点を取ることで、チームを楽にさせていきたいと思います。しかし得点以外にも“前線での守備や時間を作ること”、“みんなを鼓舞すること”などやるべきことはたくさんあるので、それもしっかりと実践していきたいと思います。

水野晃樹
横浜FC戦は久しぶりに勝点3が取れて、試合後の雰囲気は良かったです。天皇杯はどういうメンバーになるか分かりませんが、もし出場のチャンスをもらえるなら、僕らにとってアピールする場です。試合に出る準備はいつでもしているつもりなので、試合に出られる時にしっかりと結果を出すことを考えてやりたいと思います。相手は大学生であっても技術の部分でうまい選手はいるだろうし、気を抜けないと思います。昨年(ヴァンフォーレ甲府在籍時の前回大会3回戦・関西学院大学戦、0-1から終盤の2点で辛くも勝利)も言っていたんですけど、受け身になったら負けだと思うし、いつでもチャレンジ精神で攻める気持ちを持ってプレーしなければいけないと思っています。

北爪健吾
リーグ戦でなかなか試合に絡めていない中で、(天皇杯は)一つのポイントです。試合に出る可能性がある限り、もっと自分らしさを出せるように良い準備をしなければいけないと常に考えています。
試合に出たら、チームが勝つためにプレーすることが第一で、プラスアルファで個人としての結果を出したいです。ゴールに直結するクロスなど結果にこだわり、かつチームの勝利に貢献できれば、自分のプレーが必要とされるようになって、リーグ戦が再開した時にもチャンスが回ってくると思います。
東京国際大学は去年(専修大学在籍時に)対戦していますし、簡単な試合にはならないと思います。ただプロの厳しさを相手に見せ付けるためにも、自分がしっかりやらなければいけないと思っています。