勝ち切らなければいけない試合で勝ち切れなかった。そういう面で非常に残念です。（失点を）ゼロで抑えなければいけない、あるいは追加点を取る。ここを含めてしっかりとまたチームで前を向いて戦っていかなければいけないと思います。

─── ダブルボランチの起用の狙いと評価についてお願いします。

佐藤健太郎の出場停止、あと佐藤勇人が少し出場できないという状態の中で、（天皇杯の）2試合の最終ラインを2人で（栗山直樹とキム ヒョヌンで）組ませていたので、そのままにして富澤清太郎を一つ前のポジションにしました。あとは京都さんが非常に間あいだにボールをつないでくることに対しての中盤の強化ですね。このへんも含めて、こういう起用にしました。

─── 守備を意識した入り方について、そして終盤にけっこうチャンスを作りながら決め切れなかったことについては？

守備の点は、非常に京都さんが攻撃的なポジションを取りながら来るので、京都さんにボールがある時に（ボールを）回収するところをどういう位置でやるか、というところを狙いとして、しっかりとチームとして統率しました。それに関しては15分過ぎくらいからうまく入っていけたのかなと思っています。
逆に我々のボールになった時には、我々の戦いである2トップをうまく生かしながら攻撃を仕掛けていくことをやっていました。

─── 勝ち切れませんでしたが、今節の上位クラブは大宮の負け、愛媛の引き分け以外は勝利しました。

これはしっかりと受け止めて、次に行かなければいけないと思います。

今日の試合は、攻撃の部分ではサイドチェンジがありそうな時に何回か高い位置で走ってボールを受けようとしたんですが、途中でボールを奪われてカウンターを受けてしまうことが多く、難しい試合でした。ただ、そこは今日だけの課題ではないので、チームとしてもっと質を上げなければいけないと思います。丁寧につなぐところと、長いボールを蹴って前に運ぶところ、そこをうまく使い分けないと、攻撃面ではどうしても厳しくなってしまいますね。

特に後半はボールをうまくつなげない中でカウンターを受け続けていたので、それが失点につながってしまったと思います。声を掛け合いながらやっていたのですが、うまく修正することができませんでした。ただ、課題ははっきりしているので、我慢しながら続けて、少しでも早く修正したいと思います。

試合を振り返る前に、まず先日の東日本の大雨の被害に遭われた皆様、それから蘇我の竜巻の被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。

試合の結果についてはとても残念ですが、負けたわけではありませんし、チームとしてこのところ負けなくなっているということは未来につながることなので、そこはポジティブに捉えたいと思います。
残りまだ11節ありますし、何が繰り返されているのかその現実をもっと理解し受け止めて修正する必要があるのかなと思います。
今日はボランチでの出場でしたが、最終ラインでもどちらでもできるように（自分自身は）なっていますが、（最終ラインに比べて）思い切ったプレーができたと思います。

前半の立ち上がりは相手にボールを持たれる時間が長かったんですが、自分たちとしては、我慢しながら「相手に回させて、いい形でボールを奪う」という意識をチーム全体で持てていた気がするので、「やられている」という印象は全くありませんでした。逆に、狙いどおりの形でボールを奪った時はチャンスを作れていたので、前半のうちに追加点を取ることができていれば、試合の流れは変わった気がします。個人としてもGKと一対一のシーンで外してしまったので、そういうところでしっかりと決めきらなければいけなかったと思います。

今日は少しメンバーが変わりましたが、それも全く気になりませんでした。今週のトレーニングでずっとやってきましたし、チームとして、みんなで声を掛けながらカバーし合えたと思います。今日はとにかく、追加点を取れなかったこと。相手を突き放すチャンスもあったし、同点に追いつかれてからも勝ち越しゴールを奪うチャンスはあったので、そこを決め切る力をチーム全体でつけなければいけないと思います。

（松田力との関係は）守備のやり方、それから、お互いの距離感について意識していました。ダイレクトで預けるというシーンも多かったので、全体としては悪くなかったと思います。個人的にはなかなか結果を出せない時間が続いていたのですが、やるべきことははっきりしていたので、迷いはありませんでした。ただ、今日は絶対に勝点3を奪わなければいけない試合だったので、結果については本当に悔しいです。

前半は相手にボールを持たれる時間が長く続いてしまったんですが、それによって焦るということはありませんでした。ウチがやるべきサッカーはどの試合でもはっきりしているので、結果は残念でしたけど、自分たちを信じて続けるしかないと思います。とにかく個人のコンディションを上げて、チームに貢献すること。チーム全員でそれができれば、必ず結果はついてくると思います。