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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

本拠地フクアリで愛媛FCから勝利をつかみ取り、J1昇格争いの“直接対決”を制したジェフは5位に浮上。J2リーグは残り7試合。今節の相手は、同じくJ1昇格争いを演じるアビスパ福岡だ。

第34節終了時点で4位に位置した福岡は、前節3位につけていたセレッソ大阪と対戦。3バックシステムと4バックシステムを巧みに使い分けるチームは3バックを選択し、前半は左サイドを起点に積極的な攻撃を仕掛けた。スコアレスのまま迎えた後半は個人能力で上回るC大阪に押し込まれたものの、組織的な守備で失点を回避。迎えた57分にはGK中村航輔からのロングフィードで相手最終ラインの背後を突き、エースのウェリントンがゴールに蹴り込んで先制点を奪った。

終盤は猛反撃を試みるC大阪に押し込まれながらも、粘り強い守備で無失点に抑え、そのまま勝利。2試合連続となる完封勝利でC大阪を逆転し、3位に浮上した。今シーズン挙げた17勝のうち14勝が1点差と僅差だが、この試合でも粘り強く勝利をもぎ取るチームワークを印象づけた。今、J2リーグで最も勢いに乗っているチームと言っていい。

もっとも、ジェフも“チームワーク”をフルに発揮して愛媛との激闘を制した。相手に押し込まれた試合終盤はチーム一丸となってハードワークに徹し、失点を回避。見事なカウンターから奪った井出遥也のゴールを守り切り、最後まで集中力を切らすことなく勝点3を奪った。

この試合でも最前線で奮闘した松田力が語る。

「福岡の守備はとても固い。しかし、こちらがしっかりとチャンスを決め切れば勝てない相手ではない。相手が引いてきても、思い切り遠目からでもシュートを打って打開をしていきたいと思います」

2位につけるジュビロ磐田との勝点差は「12」。今シーズン最大の目標である“J1自動昇格”の実現は依然として厳しい状況にあるが、可能性がある限り諦めるわけにはいかない。最後の瞬間までしっかりと目標を見据え、その実現に向けて全力で走る。望みをつなぐ歓喜の瞬間を迎えるためには、福岡の地で繰り広げられる“ハードワーク合戦”を制するしかない。



関塚 隆監督
今までは直接対決でなかなか勝ち切れませんでしたが、一つ成し遂げた(愛媛戦の勝利)というのは一歩前進だと思います。ただ今節も大一番ですので、チームとして勝利を積み重ねていくことが大事になりますし、我々の立ち位置は“下からどれだけのし上がっていくか”です。そこを最後まで貫いていきたい。自分たちの持っているものを最大限に発揮して結果を求めていくだけです。チームとして「攻撃」、「守備」、「攻守の切り替え」を含め、やってきていることは(間違いなく)正しい道を歩いてきています。そこをしっかりと形にしていき、自分たちの道を信じてプレーをすることがこれからも必要です。
(アビスパ福岡のイメージは?)割り切ったサッカーをする印象があります。10試合で3失点の成績を考えれば、粘り強く接戦を勝ち抜いている。チームとしての強さを感じます。前半は中原選手を中心に、後半はウェリントン選手を中心として、チームのスタイルを貫いている印象です。
(ネイツ ペチュニク選手はスロベニア代表でいません。そして、井出遥也選手は怪我で試合に出場が危ぶまれますが)井出については、普通に歩いているので「プレーしろ!」と言っているんですが(笑)。その中でも、多くの選手は意欲的にトレーニングを積んでくれています。
(3ボランチを試していましたが?)福岡も4枚や3枚だったりと、相手の良さを消しながら自分たちの良さを出してきています。我々も色々と対応しながらやっていきたいと思います。今は横と縦を使いながら、立ち位置を変えながら、自分たちの良さを出す状況が90分の中で絶対に必要になると感じます。

キム ヒョヌン
最近の試合で、ディフェンスから強く行けなかったことを反省して、練習から“ドンドン行こう!”とチームで話をしました。愛媛戦ではプレッシャーをかけて前を狙って行ったことが良かったと思います。
(アビスパ福岡のイメージは?)特にウェリントン選手には注意をしていきたいと思います。去年(湘南ベルマーレと)対戦した時もそうですが、彼は体が強く走れる選手。ボールをキープして守備も頑張れる危険な選手だと感じています。
(相手はミスをついて試合をモノにしてきていますが?)こちらがもったいないミスをしないこと、そして自分たちが勝つためにしっかりと準備して行くだけです。

佐藤 健太郎
大宮アルディージャに負けたことで、愛媛戦はチーム全員の気持ちが入っていました。直接対決ということもあって、勝点差を埋めていかなければいけない。そして相手の監督が木山さんだったので負けたくない気持ちが強かったです(笑)。
(アビスパ福岡戦に向けて)とにかく勝っていくことで、チームの自信は付いていきます。自動昇格を狙いながら大事に戦っていきたいと思います。相手は中原選手やウェリントン選手が強く、ボールキープができます。また、アバウトなボールでもマイボールにする力があります。自分がそこで弾くことと、周りへの予測が大事になってきます。相手はいい状況にあり、気持ち良くサッカーをしていると思うので、それを打ち砕きたいと思います。

水野 晃樹
(前節はいい形でアシストをしました)ハル(井出遥也選手)がゴールをしてくれなかったらアシストもありません。(前節の)ゴールの形はここ最近なかったもので、一連の流れがあったからこそだと思います。攻撃にあれだけ厚みを出せた試合は、ここ数試合はなかったことなので、いい傾向だと感じています。
(アビスパ福岡戦に向けて)着々と順位を上げていい順位にいます。ウェリントン選手をシンプルに使ってくることが強みで、両サイドの運動量も豊富、そして真ん中の選手も上手い選手が揃っています。ただ同じ相手に同じ失敗はできないので、勝点3を取ること以外は考えられません。自分たちは一つも落とせない状況なので、頑張るだけです。個人としてもベンチで過ごした期間も長かったので、出場できない選手の苦しみを背負っているつもりです。責任感をもってプレーをして、出場している意味をピッチで表現して結果につなげたいと思います。


前節の結果
C大阪 0-1 福岡


アビスパ福岡 第35節 C大阪戦布陣



ジェフ千葉 第35節 愛媛戦布陣



最近の戦績
9/13 讃岐 0-1 福岡
9/20 福岡 2-1 札幌
9/23 熊本 0-1 福岡
9/27 福岡 0-0 東京V
10/4 C大阪 0-1 福岡

最近の対戦
2013/04/21 千葉 1-1 福岡
2013/09/01 福岡 3-4 千葉
2014/06/07 福岡 1-0 千葉
2014/10/04 千葉 3-0 福岡
2015/06/14 千葉 2-2 福岡