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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

ゴールは遠く、惜敗。

J1昇格に向けて、勝点3を持ち帰るために向かった敵地・福岡。しかし独特の緊張感が漂う熱戦のゴールは遠く、ジェフは無得点のまま0-1で敗れた。


関塚隆監督は、この大一番に奇襲を仕掛けた。


システムは3-5-2。最終ラインに大岩一貴、キム ヒョヌン、栗山直樹を並べ、アンカーのポジションに富澤清太郎を配置。その前方にパウリーニョと佐藤勇人が位置し、右サイドに水野晃樹、左サイドに田中佑昌が入った。2トップに選択したのは松田力とオナイウ阿道だ。


中盤に厚みを持たせて積極的な守備を可能にするこのシステムは、10分を過ぎたあたりから次第に落ち着きを見せ始めた。13分には左サイドから攻撃を組み立て、中央でパスを受けた富澤がサイドチェンジ。このパスを受けた水野がクロスを放り込み、ファーポスト際に飛び込んだオナイウがヘディングシュートを放つ。シュートは惜しくもゴール左に外れたが、最初にビッグチャンスを作ったのはジェフだった。


この攻撃で流れを引き寄せたジェフは、16分に水野がミドルシュート。直後の18分には見事な動き出しでオナイウのラストパスを引き出した松田がシュートを放つなど、高い位置から守備を仕掛けてセカンドボールを拾い、両サイドを広く使って打開しようとするジェフの攻撃が徐々に機能し始めた。ところがこの試合の決勝ゴールとなるアビスパ福岡の先制点は、その矢先に生まれる。


迎えた24分。福岡は後方からのロングフィードをFWウェリントンが頭で落とし、走り込んだMF鈴木惇がゴール。この先制点によって流れは再び福岡へと傾き、ジェフにとっては耐える時間が続いた。


後半、関塚監督は早めの交代策で反撃を試みた。61分にはDF栗山に代えてMF町田也真人を投入し、富澤を最終ラインに、パウリーニョをアンカーに下げて3-5-2を維持。74分にはMF田中に代えてDF中村太亮を投入し、攻撃の活性化を図った。しかし、時間が進むにつれて福岡は定評のある組織的な守備ブロックを構築し、5バック気味の強固なシステムでジェフの反撃に対応。81分には佐藤勇人に代えて森本貴幸を投入するなど“変化”を促したが、ついに相手の守備網を突破できず、無得点のまま無情のタイムアップを迎えた。後半、ジェフが放ったシュートはわずか1本だった。


他会場の結果により、敗れたジェフは「J1昇格プレーオフ圏外」となる7位に後退。5位の東京ヴェルディとの勝点差は1、6位のV・ファーレン長崎、さらに8位の愛媛FCとも同勝点と、依然として大混戦の渦中にある。残り6試合。この激戦を勝ち抜くためにも、ここで下を向くわけにはいかない。

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