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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

この手応えを、次に。



本拠地フクアリに大分トリニータを迎えた第37節は、2-2のドロー決着。他会場の結果によってジェフはJ1プレーオフ圏内の6位に浮上したが、悔しい結果だったことは間違いない。

「今日は勝点3を奪いたいという強い気持ちで試合に入ってくれた」

関塚隆監督がそう振り返ったように、試合序盤からジェフの“気持ち”が見える積極的な攻撃が続いた。まずは5分、松田力がシュートを放つと、ジェフはピッチを広く使ったサイド攻撃から何度もチャンスを作り出した。特に、右サイドの水野晃樹が高い位置を取り、時に中に入って大岩一貴のオーバーラップを引き出す攻撃は何度もチャンスを作り出した。18分には左サイドに流れた水野が松田の連係から惜しいシュートを放つなど、ジェフはテンポのいいパスワークで敵陣深くまで攻め込んだ。

しかし21分、先制点を奪ったのは大分だった。富澤清太郎が振り返る。

「カウンターで逆サイドに振られて失点するという形は、ジェフにとって非常に多い失点パターンなので、それに対応できなかったことついては非常に悔しいし、残念です」

35分には再び失点。ジェフの左サイドからクロスを放り込まれ、ファーサイドから走り込んだ相手の左サイドバック、若狭大志にボレーシュートを叩きこまれた。その後は攻撃がやや単調になり、カウンターからいくつかのピンチを招いた。反撃の糸口をつかめないまま、試合は後半に突入した。

気持ちを作り直して迎えた後半、ジェフは立ち上がりから猛攻を仕掛けた。反撃弾が生まれたのは55分。右サイドを突破した水野がアウトサイドキックで技ありのクロスを上げ、飛び込んだネイツが打点の高いヘディングシュートでゴールに押し込んだ。このゴールで勢いを手にしたジェフは、5バックにシステムを変更した相手を押し込み、猛反撃。中盤で短いパスをつないで相手を引っ張りだし、サイドに展開してクロスを上げるという攻撃が機能した。しかし、多くの決定機を作りながらゴールが奪えず、試合は終盤に突入する。

迎えたアディショナルタイム、途中出場の金井貢史がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。これをネイツ ペチュニクが決めて同点とした。

「勝点3を取るべき試合だった」

佐藤勇人がそう振り返ったように、チーム状況や残り試合数を考えれば、J1昇格に向けて何としても勝点3を取りたい試合だった。だからこそ、選手たちは「ミスから生まれた2失点」を悔やみ、反省の言葉を並べた。それでも、最後まで諦めずに相手ゴールに向かった姿勢は、2つのゴールという形で“結果”につながった。この手応えを、次につなげなければならない。佐藤勇人が、言葉を続ける。

「勝点1という結果を自分の中で消化するのは簡単じゃない。ただ、残り5試合という状況なので、この勝点1を活かすチャンスはまだあるし、活かさなきゃいけないと思っています」

残り5試合。まだチャンスはある。確かな手応えを次に活かすため、あきらめることなく戦い続ける。

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