敵地に乗り込んだ第38節、FC岐阜との一戦に臨んだジェフは0-1でこの試合を落とした。残り4試合、勝点を伸ばすことができなかったジェフは8位に転落。J1昇格に向けて厳しい現実が突きつけられる結果となった。

累積警告による出場停止処分で最終ラインの要・キム ヒョヌンを欠いたジェフは、センターバックに大岩一貴、右サイドバックに金井貢史を起用。ボランチにはこの試合でJリーグ通算400試合出場となる佐藤勇人とパウリーニョが並び、右に水野晃樹、左に谷澤達也、2トップには松田力とネイツ ペチュニクが位置する前節と同じ構成となった。

立ち上がりから、攻撃のリズムを掴むことができなかった。

まずは6分、岐阜のカウンターを受けて左右に揺さぶられると、こぼれ球を拾われてMF高地系治にミドルシュートを打たれる。その後もレオミネイロとジウシーニョの2トップを起点とするカウンターに手を焼いたジェフは、全体をコンパクトに保つことができず、たびたびピンチを迎えた。31分にはジェフの右サイドを突破されて決定機を作られるなど、押し込まれる場面が続く。

初めての決定機を迎えたのは35分。右サイドで得たFKを水野がゴール前に放り込むと、ファーサイドで待ち構えた松田がヘディングシュートを放った。さらに、このシュートがクロスバーに弾かれたところを中村太亮がシュート。いずれもゴールに押し込むことはできなかったが、ようやく迎えたビッグチャンスは悪い流れを変える起爆剤となるかに思われた。しかし……。

後半に入っても状況は変わらず、我慢の展開が続いた。中盤でボールが収まらないジェフは、66分、佐藤勇人に代えて佐藤健太郎を投入。75分には松田に代えて安柄俊を送り込み、関塚隆監督は積極的なベンチワークで状況の打開を図った。それでも攻撃の形を作ることができず、迎えた82分、ジェフはCKから岐阜に先制点を奪われてしまう。直後の83分には谷澤に代えて町田也真人を投入するが、最後までゴールを奪うことはできず。シュート数をわずか4本に抑えられたゲームは、0-1のまま幕を閉じた。

3試合勝利なしのジェフは、東京ヴェルディと愛媛FCに抜かれて8位に転落した。残り4試合。完敗に終わったこの試合の悔しさをバネに、もう一度気持ちを作り直して次の戦いに挑みたい。内容と結果を考えればこの敗戦によるショックは大きいが、まだ何も終わっていない。