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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

エースの一撃で6位浮上



5試合ぶりの勝利は、森本貴幸の左足によってもたらされた。

10分、センターライン付近からキム ヒョヌンが前線にフィードすると、ネイツ ペチュニクがヘディングで競り合い、こぼれ球に反応した松田力がポストプレー。ワントラップから豪快に左足を振り抜いた森本のシュートは、ゴール右隅に突き刺さった。

特に前半は、その後何度もビッグチャンスを迎えた。直後の12分には先制点と同じような形から森本がシュート。14分には左サイドから中村太亮がクロスを上げ、ネイツが左足でボレーシュートを放つ。24分にはカウンターから田中佑昌がGKと一対一のチャンスを迎えるが、シュートはわずかにゴール左。31分には松田がミドルシュートを放ち、38分には松田のポストプレーから再び森本がシュートを放った。追加点を奪うことはできなかったものの、ジェフは試合の立ち上がりから豊富な運動量で相手を圧倒し、ゴールに迫った。

札幌戦と同様、この日のジェフはネイツと森本の2トップ、左サイドMFに松田という構成でスタートした。右サイドの田中、ボランチの佐藤勇人とパウリーニョを含め、2トップを起点とする攻撃からセカンドボールをことごとく拾い、連続攻撃を仕掛けてゴールに迫る。ジェフのリードで迎えた後半は、同点ゴールを狙って攻勢を強めた東京ヴェルディとの激しい攻防が繰り広げられた。

東京Vの勢いは、65分、FW杉本竜士に代えてアラン ピニェイロを投入したタイミングから一気に強まった。それでも、ジェフはGK岡本昌弘を中心に安定した守備を維持し、相手の攻撃を跳ね返し続けてカウンターを狙った。75分にはサイドを崩されて大きなピンチを迎えたが、これは相手のシュートミスに助けられる。ラスト10分もうまく時間を使いながら、ついに試合終了のホイッスルを迎えた。10月4日の第35節・愛媛FC戦以来、実に約1カ月ぶりとなる勝利だった。

それでも、富澤清太郎は「気を引き締めなければいけない」と厳しい表情で語った。

「僕たちには“次”がある。今日は今日。ひとつ勝ったからと言って、浮かれていてはいけない。今日も修正すべき点がたくさんあったと思いますし、チーム全体として、そういう気持ちを持たなければといけないと思います」

残り2試合。勝利したジェフは勝点を57に伸ばして「J1昇格プレーオフ圏内」となる6位に浮上したが、富澤が言うとおり、まだ何も手にしていない。7位のV・ファーレン長崎、8位の東京Vとは同勝点。9位のコンサドーレ札幌も3ポイント差に迫っている。

ここからが本当の勝負。今日の勝利によってつかんだ手応えと反省をしっかりと整理し、次と、その次の試合に勝たなければならない。


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