敵地・岡山に乗り込んで迎えたファジアーノ岡山との第2節。2点のビハインドを追うジェフは、猛攻を仕掛けて1点を返したものの、同点ゴールを奪えず1-2で敗れた。

開幕戦を劇的な逆転勝利で飾ったジェフは、この試合、前節と同様の4-4-2でキックオフを迎えた。

GKは佐藤優也。DFは右から多々良敦斗、イ ジュヨン、近藤直也、阿部翔平の4人。ボランチは山本真希とアランダがコンビを組み、右サイドに小池純輝、左サイドに井出遥也が位置。2トップに船山貴之とエウトンが並んだ。

立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられたが、15分過ぎからリズムをつかんだのはジェフだった。最終ラインから中盤にかけてテンポ良くパスを回したジェフは、26分、船山の突破からペナルティーエリア脇の好位置でFKを獲得。近藤が放ったヘディングシュートは惜しくも左ポストに弾かれたが、この攻撃から一気に攻勢を強める。直後の28分には、阿部の左CKを再び近藤がヘディングシュート。しかしこれも、ゴール左に外れた。

この時間帯は、相手守備陣を揺さぶる船山のフリーランニングと、それによって空いたスペースで仕掛ける井出の突破から何度もチャンスを作った。34分には山本がミドルシュート、39分には井出がミドルシュートを放ち、積極的な姿勢でゴールに迫った。しかし、前半はスコアレスのまま終了。結果的には、いい流れを作って8本のシュートを放った前半のうちにゴールを奪えなかったことが、試合の結果に大きく響いた。

流れが変わった後半は、立ち上がりから岡山が優勢。51分、左右に大きく展開されると、最後はFW押谷祐樹にヘディングで押し込まれ、ジェフは先制点を献上する。さらに62分にも左右に大きく揺さぶられ、FW赤嶺真吾のクロスを再び押谷に押し込まれて失点。2点のビハインドを追う展開となった。

65分、関塚隆監督はエウトンに代えて吉田眞紀人、井出に代えて長澤和輝を投入。ここから意識が守備に傾いた岡山に対し、猛攻を仕掛けて相手ゴールに迫った。

70分には最前線でクサビのパスを受けた船山が反転し、ラストパス。走り込んだ長澤が冷静にゴール左隅に流し込み、1点差に迫った。しかし、前節と同様の大逆転劇への期待が高まる中でさらなる猛攻を仕掛けたジェフだったが、同点ゴールは遠く、1-2のまま試合終了を迎えた。

立ち上がりからパスをつなぎ、落ち着いた試合運びを見せた前半は、ゴールこそ生まれなかったものの試合の主導権を掌握した。この時間にゴールを奪えなかったこと、そして後半開始直後の2失点という課題が浮き彫りとなる試合だったが、収穫がなかったわけではない。次節、ホームに戻って行われる横浜FCとの第3節でこの悔しさをぶつけ、勝利という結果を手に入れたい。