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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

4月14日から相次いで発生し、今もなお余震が続く一連の「熊本地震」は、この地域を本拠地とするロアッソ熊本とサポーターを一時的にサッカーから遠ざけた。ジェフとの一戦は、彼らにとって「リスタート」を意味する大切なゲームだ。公式戦から約1カ月遠ざかるというブランクを取り戻すのは、選手たちにとって決して簡単なことではない。それでも、熊本のキャプテンを務めるMF岡本賢明は来る一戦に向けて気丈に話した。

「やれることはやった。気持ちも体も、準備はしっかりできている」

コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)で岡本と同じユニフォームを着たジェフのキャプテン、GK佐藤優也は言う。

「知り合いとして思うところはありますけれど、Jリーグの試合をする上で、プロとしてそこはしっかりと戦わなければいけない」

両チームだけでなく、日本サッカー界全体にとって大切なゲームだ。再びピッチに立つ彼らを盛大な拍手とともに迎え、ともにサッカーを、真剣勝負を楽しめる喜びを分かち合いたい。その思いは、両チームを牽引するキャプテンの言葉に表れている。

今シーズンの熊本は、開幕から白星を積み重ねて一時は首位に立った。初黒星は第6節の清水エスパルス戦。続く第7節のレノファ山口FC戦にも敗れて連敗を喫したものの、組織的な守備とシンプルな攻撃による堅実な試合運びは完成度が高く、清武功暉と平繁龍一の2トップはリーグ屈指の破壊力を秘める。そして、巻誠一郎は先発出場でも途中出場でも特別な存在感を放つ。舞台がフクアリであればなおさら、かつてのエースに対する警戒も強めなければならない。

ジェフは前節、京都サンガF.C.とドローを演じたことで、第7節ツエーゲン金沢戦以来、実に5試合も勝利から遠ざかっている。順位は暫定ながら12位と低迷しており、なんとしても、ホームで熊本から勝点3を奪って再浮上のきっかけをつかみたい。出場時間を伸ばしつつある北爪健吾が言う。

「相手もメンタル面で相当なエネルギーを持って臨んでくると思いますが、僕らもホームでは負けていませんし、そういったポジティブな面を味方につけたいと思います。僕たちもしっかりチームとしての“気持ち”をサポーターに見せたいと思っているので、とにかく勝つしかない」

指揮を執る関塚隆監督は、ここ数試合で見え始めたポジティブな側面についてこう話した。

「崩しのところはだいぶ出来てきていると思いますし、枠内シュートやペナルティーエリア進入回数などは数字に(良い方に)出ている」

熊本と同じように、ジェフも万全の準備をもってこの試合に臨む。ホームで戦うこと、それによって得られる強さを結果で表し、熊本で“ホーム”の復興に励む人々にエールを送りたい。


関塚 隆監督
熊本の地震からもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますけれど、まだまだ避難生活を続けている方は多いと思います。ウチのチームの藤嶋栄介も実家が震災にあわれて、オフのときに彼が(熊本に)戻って、大変な状況であったということは報告を受けています。まだまだ大変な状況が続いていますが、我々はサッカーを通じて皆さんへ元気・勇気を持っていただきたいという想いです。今回、熊本さんの再開戦で試合をすることになりましたが、我々もしっかり勝利のために、熊本さんと全力で戦う姿をお見せするということが大事だと思います。
(チームの状況については)崩しのところはだいぶ出来てきていると思いますし、枠内シュートやペナルティーエリア進入回数などは数字に(良い方に)出ています。今度はそこのタイミングや個人のポジションのところでのパス出し、そしてラストのシュート。そのあたりの精度だと思います。トレーニングではその動きの組み合わせのところを重点的に行いました。

佐藤 優也
熊本は(東京Vでともにプレーした)巻誠一郎選手もそうですが、札幌で一緒だった岡本賢明選手がキャプテンをしています。面識ある選手も何人かいます。知り合いとして思うところはありますけれど、Jリーグの試合をする上で、プロとしてそこはしっかりと戦わなければいけないと思っています。
相手の状況は分かりませんが、分からないからこそ自分たちがしっかりとしたサッカーをやるべきだと思っています。結果が出ていない中でネガティブになりがちなところを、選手でしっかり話し合って分かり合っていこうというのは話しています。京都戦の同点弾のように勝点ゼロから1にもっていけたことなど、小さなプラスの部分を積み重ねていくことは大事で、そういったところを自分たちの喜びにかえながら、試合で勝っていけるように踏ん張りたいと思います。

北爪 健吾
フクアリのピッチに立ちたくてジェフに入ったし、もし(先発の)チャンスがあればポジション関係なく、気持ちをプレーで表現したいです。勝点3しか考えていないし、積み上げていかなければいけないと思っています。自分らしさを出せばやれるという自信もついてきましたし、ここで一つ、個人としての“結果”も残していきたいです。
熊本はシーズンの序盤から目に見える結果を出していて、チーム全体として、勝ちに行く姿勢やチーム力は非常にあると感じています。この試合、お互いに懸けるモノは大きく、相手もメンタル面で相当なエネルギーを持って臨んでくると思いますが、僕らもホームでは負けていませんし、そういったポジティブな面を味方につけたいと思います。僕たちもしっかりチームとしての“気持ち”をサポーターに見せたいと思っているので、とにかく勝つしかないです。

若狭 大志
(ボランチでのプレーは)多少は慣れましたが、まだまだ自分の中では課題が毎試合出てきます。そこは成長するための課題と考えて、頑張って乗り越えていきたいです。
熊本は相当気合が入っているでしょうけれど、僕らにとってもJ1昇格に向けて落とせない試合ばかりです。京都戦で勝点3を得られなかったぶん、こういうホームの試合でしっかり勝点3を取らなければ厳しくなります。スカパー!ニューイヤーカップの対戦は今季初戦だしそこまで参考にはできませんが、僕らが余裕を持って試合を運べたという良いイメージはあります。でもリーグが開幕してからの熊本はすごく順調でした。気持ちの強さが、こぼれ球が自分たちのほうにこぼれてくるということにつながる場合もあります。僕らもピッチでしっかり戦って、結果を出したいです。


[前節の結果/熊本]
熊本 1-2 山口


[前節の布陣/熊本]



[前節の布陣/ジェフ]



[最近の戦績/熊本]
03/13 熊本 1-0 東京V
03/20 北九州 1-1 熊本
03/26 長崎 0-2 熊本
04/03 熊本 0-2 清水
04/09 熊本 1-2 山口


[過去の対戦成績]
13/10/20 千葉 6-0 熊本
14/03/30 千葉 3-0 熊本
14/08/17 熊本 0-0 千葉
15/04/29 熊本 0-4 千葉
15/07/26 千葉 2-3 熊本
TICKET
INFO
この試合の
チケット情報
5.15 (日) 16:00 KICKOFF 明治安田生命J2リーグ 第13節 VS ロアッソ熊本

試合会場フクダ電子アリーナ

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