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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

ピッチで示した成長。



「快勝」と言っていい内容と結果だった。

モンテディオ山形をホームに迎えた第17節は、3-0で快勝。先制点を奪い、勢いをそのままに追加点を奪い、前半を無失点で折り返してダメ押しの3点目を奪う展開は、同じ展開からドローに持ち込まれた前節・北海道コンサドーレ札幌戦の反省をしっかりと活かした結果だ。

この日は4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から多々良敦斗、イ ジュヨン、大久保裕樹、阿部翔平の4人。ボランチに山本真希とアランダが並び、右に井出遥也、左に船山貴之が位置した。長澤和輝はトップ下よりもやや高い位置を取り、エウトンと連動して高い位置からの積極的な守備を牽引した。中盤でボールを奪ってからのショートカウンターは、ジェフの攻撃に勢いを与えた。

前半の立ち上がりは山形がボールを支配したが、10分を過ぎると流れは徐々にジェフに傾き始めた。先制点は13分。エウトンが高い位置でプレスを仕掛けると、こぼれ球を拾った井出がドリブル。ペナルティーエリア内で複数の相手を引きつけてラストパスを送り、エウトンが冷静に流し込んだ。さらに、7分後の20分には再びエウトンがゴール。ペナルティーエリア内の混戦で見事な胸トラップを見せると、ボレーシュートをゴール右隅に決めてリードを広げた。

札幌戦で再び浮き彫りとなった「リードしてからの試合運び」については、チーム全体で意識を強めて冷静に対応した。前半の残り時間は押し込まれる時間帯が続いたが、2点のリードを維持したまま後半へ。結果的には、この時間帯を無失点で終えたことが勝利へとつながった。キャプテンの佐藤優也が言う。

「今日はチーム全員で言葉を掛けあって、前半を無失点で終えることができたことが大きかった」

後半に入ると、山形は選手を入れ替えて攻勢を強めた。66分にはFW大黒将志、72分には攻撃的MF佐藤優平、77分にはディエゴ ローザの投入によってシステムも変更されたが、ジェフ守備陣は落ち着いて対応した。決定機を作られることなく終盤に突入すると、79分にはダメ押しとなる3点目を奪う。勝敗の行方を決定づけるゴールを決めたのは、58分から途中出場していた町田也真人。左サイドを突破して船山のクロスを、鮮やかなボレーシュートでゴールに蹴り込んだ。町田が振り返る。

「後半から出場するかもしれないと言われていたので、なんとかもう一度、流れを引き寄せたいと思いながらプレーしていました」

2点のリードからドローに持ち込まれた前節を考慮すれば、全く同じ展開からきっちりと勝利を奪うことができたことによる手応えは大きい。もっとも、大切なのはこれを続けることであると船山は強調する。

「今日は相手にやられなかったですけど、次はどうなるか分かりません。調子に乗っていたら足下をすくわれると思うので、浮かれず、しっかりと切り替えて次の試合に臨みたいと思います」

次節の相手は東京ヴェルディ。舞台は再びフクアリ。この試合で示した成長を、次の90分でもしっかりと体現して「結果」を勝ち取りたい。

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