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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

新体制、初白星!



守備を立て直して、勝利を掴む。長谷部茂利監督代行のプランは、3試合目にして結果に結びついた。アウェイ九州連戦の初戦となったギラヴァンツ北九州戦は、数的不利を感じさせない見事な戦いぶりで2-0の勝利。5試合ぶりの白星は、チームを勢いづける特効薬となるに違いない。

この日のフォーメーションは4-4-2。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、比嘉祐介の4人。ボランチに長澤和輝とアランダが位置し、右サイドに菅嶋弘希、左サイドに町田也真人が入った。2トップは船山貴之と吉田眞紀人のコンビだ。

立ち上がりから前掛かりの守備で相手を敵陣に押し込んだジェフは、16分、長谷部監督代行が「マンガのような」と振り返ったスーパーゴールで先制する。GK佐藤優也のロングフィードは相手に跳ね返されたが、セカンドボールを拾った町田がワントラップから迷わず右足を振り抜いた。約35メートルのロングシュートはゴール右隅に飛び込み、過去6連敗中の相手から待望の先制点を奪った。

さらに34分には、長澤のパスを受けた船山が振り向きざまにシュート。これは相手GKに阻まれたものの、先制点を奪ってリズムを掴んだジェフは、組織的な守備で相手の攻撃を封じ、シュートを打たせない安定した戦いを続けた。

38分にはアランダが退場処分となるアクシデントに見舞われたが、後半に入ってもジェフは攻撃姿勢を維持し、落ち着いた試合運びで主導権を握った。フォーメーションを4-4-1に変更すると、ボランチの位置に入った菅嶋が献身的な守備で貢献。押し込まれる時間が増えたものの組織は乱れず、相手の攻撃をことごとく跳ね返す時間が続いた。菅嶋が言う。

「攻撃の部分では、自分の思い描いていたプレーはできませんでした。ただ、試合に勝つことができたので、それは本当に良かった」

菅嶋については、指揮官もその貢献を称えた。

「彼の能力を考えれば、今日のようにボールに触ったり、守ったり、サイドに出てもプレーできるし、FWもできる。それだけの能力があると私は思っています」

ハーフタイム、長谷部監督代行は「守りに入ったらやられるぞ」と指示を出し、選手たちをピッチに送り出した。後半はやや劣勢を強いられる時間が増えたものの、カウンターやセットプレーのチャンスから積極的にゴールを狙い、チーム全体が豊富な運動量で数的不利をカバーし合った。相手の猛攻に対しては、GK佐藤優也がたびたびファインセーブを見せたことでチームの集中力をさらに高めた。

長谷部監督代行が動いたのは73分。吉田に代えて山本真希を投入し、84分には町田に代えてエウトンを投入。メッセージを込めた選手起用はピッチに伝わり、ジェフは積極的なカウンター攻撃で追加点を狙った。すると、迎えたアディショナルタイムに相手の最終ラインを突破したエウトンが冷静に決めて追加点。リードを2点に広げて勝負の行方を決めた。

指揮官が言う。

「初勝利については、いずれ来るだろうとは思っていましたが、少し遅かったと思います。これを新たなスタートとして巻き返したい」

中2日で行われる次節の相手は、ロアッソ熊本。長いトンネルの出口は見えつつある。ここを一気に駆け抜けるためにも、勝点3がほしい。

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