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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

ホーム6戦ぶり白星!



6月8日の第17節モンテディオ山形戦以来となるホームでの勝利に、フクアリが沸いた。前半の立ち上がりに先制点を奪い、組織的かつ積極的な守備でピンチを回避し、後半に追加点を奪って2-0の勝利。理想的な試合運びで手にした勝利の直後、長谷部茂利監督代行は手応えを口にした。

「(就任後)5試合目ですが、こういうゲームの立ち上がりはなかったので、非常に良かったと思いますし、嬉しかったです。そこで得点を取れたことと、継続してチャンスを作りながら選手たちが躍動してくれた、そんな前半だったと思います」

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、比嘉祐介の4人。中盤では長澤和輝とアランダがボランチを務め、右サイドに菅嶋弘希、左サイドに町田也真人を配置。2トップには船山貴之とエウトンが並んだ。

まずは2分、最前線の船山が左サイドを駆け上がった比嘉を使うと、クロスに町田が飛び込んでヘディングシュート。積極的な攻撃姿勢で相手ゴールに迫ると、直後の9分にはアランダからの縦パスを受けたエウトンが胸で落とし、船山がスルーパス。走り込んだ町田が最終ラインの裏に抜け、冷静に流し込んで先制点を奪った。

船山が振り返る。

「今日はすごくバランスが良かったですね。これまでで一番良かったんじゃないかと思うくらい。監督からは『いつもの試合の後半くらい、最初から行け』ということを言われていました。それがうまくハマった気がします」

直後にいくつかのピンチを招いたが、主導権を握ったのはジェフだった。26分にはエウトンのクロスから船山がシュート。30分には船山のクロスにエウトンが飛び込む決定的なチャンスを迎えた。前半のシュート数は10本。追加点こそ奪えなかったものの、ジェフの圧力が相手を上回った45分間だった。だからこそ、後半の45分間をどのように戦うかがこの試合のキーポイントだった。長谷部監督代行は「後半に入っても同じような戦いをしよう」と伝えて選手たちを送り出し、結果的には「最高の形ではないにしても継続できた」。それが、勝利を手繰り寄せた。

追加点が生まれたのは73分。中盤でこぼれ球にいち早く反応した丹羽がダイレクトで前線へパスを送ると、相手最終ラインの背後に抜けた船山が独走。飛び出したGKをかわし、周囲を見て後方にバックパスを送った。走り込んだのはエウトン。右足のシュートはゴール右隅に決まり、ジェフがリードを広げて試合を動かした。

ジェフはさらに攻め続け、80分には町田とエウトンの連係で相手を崩し、最後は船山がシュート。惜しくもクロスバーに阻まれたが、決定機を作った。指揮官は75分に比嘉に代えて阿部翔平、84分に近藤に代えてイ ジュヨンを投入し、チーム一丸となってこのリードを死守。試合終盤に攻め込まれる場面はあったものの、4分間のアディショナルタイムを切り抜けて勝利を掴み取った。

エウトンが言う。

「今日は非常に厳しい試合になると覚悟していましたし、とても重要な試合であると認識していました。岡山は上位にいるチームですから、ここで相手を叩いておくことが、これからのチームにとってすごく大事だった。監督が要求することを選手全員でしっかり表現できたと思います」

リーグ戦は一時的に中断し、ジェフは天皇杯に挑む。今日の勝利で掴んだ手応えを、“次”につなげたい。

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