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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

無念のドロー決着



試合後の記者会見に臨んだ長谷部茂利監督代行は、厳しい表情でこう切り出した。

「悔しいです」

敵地・味の素スタジアムで行われた東京ヴェルディとの第32節は、1-1のドローで決着。試合終盤に同点弾を奪い、6分間のアディショナルタイムを含めてその後も猛攻を試みたものの、逆転ゴールを奪うことはできなかった。2試合連続のドローという結果は、J1昇格プレーオフ圏内を目指すジェフにとっては決して好ましくない。それを十分に理解しているからこそ、指揮官はあえて、ジャッジに対するコメントを口にした。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、比嘉祐介。ボランチに長澤和輝と富澤清太郎が入り、右に井出遥也、左に町田也真人が位置。2トップには船山貴之とエウトンが並んだ。

立ち上がりのジェフは、流れを掴むまでに時間を要した。その理由について、比嘉はこう話した。

「前半から相手が激しくくるのは分かっていたんですけど、全体的に、それに対して球際でうまく勝負できなかった気がします。わかりにくい判定もあって、少し戸惑ったというか。立ち上がりの15分は悪かったですね。ただ、その後は自分たちが慣れて、ペースを引き戻せたと思います」

立ち上がりの15分は相手にボールの主導権を握られ、自陣に押し込まれる時間が続いた。24分にはCKからアラン ピニェイロに決められ、先制点を献上。しかしその後の30分、近藤のロングフィードで相手最終ラインの裏に抜けた井出がチャンスを作ると、このプレーを気に流れはジェフへ傾く。ゴールこそ奪えなかったものの、ジェフは少しずつ、自分たちのリズムでボールを回し始めた。

しかし、後半もその流れを継続しながら、なかなかゴールを割ることができなかった。長谷部監督代行が言う。

「後半に関しては、勝っているチームが、考え方として戦術的に『前に出ないで引きなさい』ということだったのかもしれません。勝っているチームが引いて、負けているチームがボールを動かすような展開になりまして、そこから少し盛り返せたかなという気がします」

長澤は、「自分たちのペース」でボールを動かせなかったことを悔やんだ。

「全体的には自分たちがボールをキープすることができたので、もう少し自分たちでペースを作るようなパスの回し方ができれば良かったかもしれません。無理して(ゴール前に)入れてしまうシーンもあったので、そういうところで我慢して、自分たちのペースでパスを回し続けられれば良かったのかなと」

ジェフが猛攻を見せたのは、80分を過ぎてからのこと。CKから決定機を作り、厚みある攻撃で相手を圧倒した。87分には右サイドからのクロスに途中出場の吉田眞紀人が飛び込んでゴール。しかし、その後も何度も決定機を迎えたが、逆転ゴールを奪うことはできなかった。

近藤が言う。

「結果については、もちろん痛い。チャンスを確実にものにするチームにならないと。こういう試合が少なくないので、そこを変えないといけない。ただ、終わったことを言っても前に進めないので、これまでと変わらず、1試合1試合、すべての試合に勝つという気持ちで臨みたいと思います」

次節は敵地でザスパクサツ群馬と対戦。ここが正念場だ。

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