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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

8試合ぶり白星は3得点完勝!


8試合ぶりとなる勝利は、長谷部茂利監督代行が目指す「複数得点・無失点」を体現する快勝だった。セレッソ大阪をホームに迎えた第39節は、3-0でジェフが勝利。久々の歓喜に、フクアリが沸いた。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは岡本昌弘。最終ラインは右から丹羽竜平、岡野洵、近藤直也、乾貴哉の4人。ボランチに佐藤勇人とアランダが並び、右サイドに船山貴之、左サイドに井出遥也が位置。自由に動き回る長澤和輝とオナイウ阿道が最前線でコンビを組んだ。

立ち上がりからボールの主導権を握ったのはC大阪だったが、ジェフは組織的な守備で冷静に対応し、ボール奪取からのカウンター攻撃を狙った。狙い通りの形でフィニッシュまでつなげたのは、17分。カウンターから左サイドの井出がパスを受けると、ドリブルでカットインしてそのままシュート。惜しくもGKの正面に飛んだが、思い切りのいいフィニッシュはチームにリズムをもたらした。

C大阪は3-4-2-1の2列目に位置する杉本健勇が起点となったが、杉本から酒本憲幸へとつながった23分のシュートはGK岡本が正面でキャッチ。岡本を中心に、ジェフの最終ラインは押し込まれても乱れることなく、集中力を保ってカウンターを狙った。

ジェフは35分、攻撃参加した乾が敵陣深くからクロスを放り込み、ファーサイドで待ち構えた丹羽がラストパス。佐藤勇人が放ったシュートはゴールの上に外れたが、いいリズムで相手ゴールに迫った。すると43分、センターライン付近からアランダが縦パスを通し、オナイウのポストプレーから長澤がスルーパス。左サイドから走り込んだ井出の強烈なシュートは、相手GKの手を弾いてゴールへと吸い込まれた。前半終了間際の理想的な時間帯に、ジェフは先制点を奪った。

後半、システムを4バックに変えてきたC大阪に対しても、ジェフは至って冷静に対応した。長谷部監督代行が言う。

「影響は特にありません。まあ、4-4-2や4-2-3-1の相手にはやり慣れているというところがあるので、逆に、幅を使ってボールを動かすような、5枚、3枚のディフェンスラインを作るシステムの相手には多少のやりずらさがあるんですけれども。そういう意味で、ハーフタイムでシステムが変わり、分かりやすい形になったことは確かです」

守備を崩さず、カウンターを狙うというスタイルは前半のまま。50分には乾の縦パスに長澤が走り込み、最後は右サイドから中央に流れてきた船山がシュート。ジェフはカウンターをフィニッシュで終えることで、時間の経過とともに攻撃意識が高まるC大阪を牽制した。55分前後の時間帯はやや押し込まれたが、GK岡本のファインセーブがチームに安定感をもらたした。

迎えた75分、ジェフは途中出場の富澤清太郎が中盤で粘り、右サイドに展開。船山がクロスを放り込み、待ち構えたオナイウが胸トラップから豪快なボレーシュートを放った。これがゴール左隅に突き刺さってリードを2点に広げると、C大阪の反撃をしのいだ試合終了間際の89分、右サイドを突破したアランダのパスを井出が冷静に流し込んで勝負を決定づける3点目を奪った。

いくつかのビッグセーブに加え、終始示した安定感でチームを支えた守護神、岡本が言う。

「J1プレーオフ進出の可能性はなくなってしまいましたが、ジェフとして、チームとしてどうあるべきかを示さなければいけないと思います。戦う姿勢をサポーターの皆さんに見せなきゃいけないし、プロとして最低限の仕事はしなければいけない。そう思いながら戦っていますし、1試合でも多く勝利をつかみたいと思います」

残り3試合。“姿勢”を示し、来シーズンの糧を勝ち得るための戦いは、まだ終わらない。

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