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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

大逆転で2連勝。


鮮やかな逆転劇だった。

先制を許し、J2残留争いの真っ只中にあるツエーゲン金沢に終始試合のペースを握られたジェフは、78分と90分のゴールで逆転に成功。前節・セレッソ大阪戦に続く連勝を成し遂げた。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは岡本昌弘。最終ラインは右から丹羽竜平、岡野洵、近藤直也、乾貴哉の4人。佐藤勇人とアランダがボランチでコンビを組み、右サイドに船山貴之、左サイドに井出遥也が位置。2トップには町田也真人とエウトンが並んだ。

序盤からペースを掴んだのは、この日がホーム最終戦となる金沢だった。中盤でのプレスは激しく、前線では積極的にシュートを放ってジェフを自陣に押し込む。まずは6分、右サイドバックの馬渡和彰がクロスを放り込み、こぼれ球に反応した大槻優平が左足でミドルシュート。ジェフもカウンターで応戦したが決定機を作ることができず、21分にはCKのこぼれ球からクロスを放り込まれ、FW山﨑雅人に鮮やかなダイビングヘッドを決められてしまった。

20分前後にはカウンターの応酬となる激しい攻防が繰り広げられたが、流れを掴んだのは勢いで上回る金沢だった。しかも、ジェフにとっては想定外のアクシデントが発生。33分、接触プレーで左目を痛めた佐藤勇人はプレー続行を断念し、富澤清太郎がピッチに送り込まれた。

後半に入っても、我慢の時間が続いた。立ち上がりから金沢の攻撃が続き、ジェフは自陣に押し込まれたまま反撃のチャンスをうかがう。きっかけとなったのは62分、フリーキックのチャンスに近藤がヘディングシュートを放つと、ここから少しずつ、ジェフがペースをつかみ始めた。67分にはその勢いを加速させるべく、町田に代えてオナイウ阿道が投入された。

1点目は77分、中盤でボールを奪うと、井出がスピードに乗ったドリブルで左サイドに流れる。放り込んだクロスをエウトンが競り合い、後方へパス。待ち構えた富澤がインサイドキックでゴールの右隅を狙い、これが見事に決まって1-1の同点とした。

さらに、終了間際の90分。82分にエウトンに代わって途中出場した長澤和輝が前線で起点を作り、右サイドに展開する。船山のクロスに飛び込んだのは、オナイウ阿道。滞空時間の長いヘディングで相手に競り勝ち、ボールがゴール右隅に吸い込まれると歓喜の輪ができあがった。

長谷部茂利監督代行が試合を振り返る。

「前半、失点を喫してしまい、その前も含めて試合の流れは金沢さんにあったのではないかと思います。いい守備をされて、なかなかゴール前までボールを運ぶ形を作れませんでした。ただ後半から、気持ちだけ積極的だった前半に比べて、プレーもポジション取りも積極的に、前向きになったことで、攻撃が形になってきたのかなと思います。その後、我々のやり方を変えて、普段の練習ではあまりやっていないことをぶっつけ本番で試してみました。それが結果として、仲間に点を取らせるという、いいパスが得点につながって逆転することができました」

相手に主導権を握られる苦しい試合だったが、結果的には2つのゴールを奪って逆転し、勝点3を手にすることができた。残り2試合。ジェフの力を示すためにも、少しでも連勝を伸ばしたい。

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