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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

アディショナルタイムの逆転負け


第41節、ホーム最終戦となった北海道コンサドーレ札幌戦は、アディショナルタイムの逆転負けで黒星となった。

この日のスタメンは4-4-2。GKは岡本昌弘。最終ラインは右から丹羽竜平、岡野洵、近藤直也、乾貴哉の4人。ボランチに長澤和輝とアランダが入り、右に船山貴之、左に井出遥也が位置。2トップにはエウトンと町田也真人が並んだ。

この日のジェフは、立ち上がりから積極的なパスワークから数多くのチャンスを作った。長谷部茂利監督代行が振り返る。

「(じっくりとパスをつなぐ攻撃について)チーム戦術として選手たちが実行してくれました。前半、それから後半も何回かありましたけれど、間で受けてチャンスを作る形、フィニッシュにつなげるところまではなかなか行けなかったですけれども、こちらから指示して実行してもらいました」

8分、最終ラインの近藤が鋭い縦パスを入れると、エウトンがダイレクトでパス。これを受けた町田が思い切りよくロングシュートを放ち、相手ゴールを脅かした。対する札幌はシンプルなロングボールを多用し、長身FW都倉賢のポストワークからチャンスを作る。しかし、先制点を奪ったのはジェフだった。

27分、左サイドへの展開から井出が強烈なミドルシュート。直後の31分、町田からパスを受けた井出が再び強烈なミドルシュート。GKが弾いたところを町田が鮮やかなボレーシュートで押し込んで先制点を奪った。1-0で折り返した前半、積極的な姿勢で存在感を際立たせたのは背番号8の井出だった。

「個人としては自分のリズム、自信を取り戻しつつあって、もう一度ゴールを目指すところから始めようという思いを少しずつ表現できるようになってきた気がします。自分がいいフィーリングでプレーできている時は、チームのみんなが僕のことを見てくれて、どんどんボールが入ってくる感覚がありました」

ジェフは後半も積極的な攻撃姿勢を見せた。51分にはエウトン、55分には井出が際どいシュートで相手ゴールに迫った。守備陣も近藤を中心に体を張ったディフェンスで相手のロングボールに対応。64分には守備から攻撃への切り替えが機能し、カウンターから連続攻撃を仕掛けた。70分までの時間帯は、リードしていたジェフが主導権を握っていた。

しかし71分、ジェフの左サイドで与えたFKから、札幌のFW都倉賢にヘディングで押し込まれて同点弾を喫する。このゴールによって勢いを増した札幌に攻め込まれる場面が続き、ジェフはゴール前で何とか持ちこたえながらアディショナルタイムへ。そして、迎えた90+5分、ロングボールで最終ラインの背後を突かれ、走り込まれた内村圭宏にゴールを決められる。アディショナルタイムに逆転ゴールを喫したジェフは、ホーム最終戦を勝利で飾ることはできず、1-2で敗れた。

GK岡本は試合後、表情に悔しさをにじませた。

「悔しいです。勝てるチャンスがあったのに、最後まで我慢できなくて。セットプレーとロングボールというシンプルな攻撃でやられてしまって、僕も止めなきゃいけないと思うし、2点取られるのはGKの責任だと思います。とにかく、なんとかしたかった……」

試合後のセレモニーで、社長の前田英之は次のように話した。

「2017年、しっかりと強い魂を持った集団になって、このピッチに帰ってきます」

残り1試合。敵地でのカマタマーレ讃岐戦を、その言葉を体現するための足がかりにしなければならない。

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