「2017JリーグDAZNニューイヤーカップ 沖縄ラウンド」第2戦の相手は、今シーズンから舞台をJ1リーグとする北海道コンサドーレ札幌。昨シーズンのJ2リーグ王者であり、近年は昇格争いのライバルとして同じ舞台でしのぎを削り合ってきたチームだ。

第1戦でJ3リーグに在籍する地元クラブ・FC琉球と今シーズン初の対外試合を行ったジェフは、連携ミスからの失点も絡み、1-3と完敗を喫した。エスナイデル監督が「ミスが多かった」と振り返る前半は、終始劣勢。28分には相手の見事なパスワークで崩され、ミドルシュートにより失点すると、前半終了間際の45分にはPKを与えて2失点目を喫した。

しかし、メンバーを8人入れ替えた後半については、指揮官も手応えを感じたようだ。

攻撃は前線の船山貴之を起点としながら、いくつかのバリエーションを示して相手ゴールに迫った。守備陣も立て直しに成功し、決定的なピンチを招くことなく45分間を乗り切った。現状のコンディションを考慮すれば、指揮官にとって「前半よりは良かった」と思える45分間であり、実戦だからこそ得られる手応えとを課題を見つけたことで「有益な試合」と振り返ることができる90分間だった。

1月16日から沖縄入りしている札幌は、この試合が今大会の初戦。今オフには横浜F・マリノスからMF兵藤慎剛、大宮アルディージャからMF横山知伸、サガン鳥栖からMF早坂良太など、J1での実績もある即戦力を補強した。現状の力を測る意味でも、ジェフにとって望むべき相手と言えそうだ。

もちろん、フォーメーションやメンバーは定まっていない。リーグ戦開幕までの期間は、選手たちにとってはアピールの時間。指揮官を中心とするコーチングスタッフはそれを見極め、いろいろな可能性を試しながら「ベスト」な答えを探すだろう。チーム力を高める激しいポジション争いは、まだ始まったばかりだ。

もっとも、サッカーに「負けていい勝負」はない。プレシーズンマッチとはいえ真剣勝負。相手が昨シーズン一度も勝たせてもらえなかった札幌だからこそ、「リベンジ」の意味も「チャレンジ」の意味も込めて、勝利を目指して戦いたい。

沖縄県糸満市で行われている1次キャンプもいよいよ終盤。新たな手応えと課題を見つけるために、昨シーズンJ2王者との戦いを有意義な90分にしたい。

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