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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

2017シーズンは白星スタート!



敵地で幕を開けた新シーズン、ジェフは町田也真人が奪ったゴールをチーム一丸となって守り抜き、敵地で勝点3を奪った。決勝ゴールを決めた背番号10は、この勝利が持つ意味の大きさを強調した。

「まず、勝てたことが一番嬉しいです。(得点シーンは)タカさん(船山貴之選手)か(清武)功暉がサイドに抜けてくれて、スペースが空いたところに(北爪)健吾がうまく(パスを)出してくれて、いいところにボールが飛んでくれたかなと思います。勝てたことはチームにとってかなりプラスになったと思います」

この日のジェフは3-5-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは多々良敦斗、近藤直也、西野貴治の3人。アンカーの位置にアランダ、右サイドに北爪健吾、左サイドにホルヘ サリーナスが入り、中央に町田也真人と高卒ルーキーとしては2000年の阿部勇樹以来となる開幕スタメンとなった高橋壱晟が位置。最前線には清武功暉と船山貴之が並んだ。

前半の主導権を握ったのはジェフだった。

守備では最終ラインを高く設定してオフサイドを取り、攻撃では両サイドに素早く展開して数的優位を作った。8分、9分とサイドを起点とした攻撃から立て続けにCKを奪うと、10分にはサリーナスのクロスを西野がヘディングシュート。15分には清武のボレーシュートがわずかにゴール左に外れるなど、ゴールこそ奪えなかったものの相手を押し込んだ。同じく最終ラインを高く設定するFC町田ゼルビアとの攻防はショートカウンターの応酬となったが、近藤を中心とする組織的な守備で冷静に対応した。

すると40分、北爪のパスを受けた町田が鋭い切り返しで相手をかわし、左足でシュートを放った。これがゴール右隅に決まり、ジェフが先制。何としても奪いたかった先制ゴールに、ジェフのゴール裏も沸いた。

しかし、後半は疲れも影響したのか、相手に押し込まれる時間帯が続いた。60分を過ぎると劣勢の色は濃くなり、選手たちの動きにも疲労感が見え始める。67分には西野に代えてイ ジュヨン、70分には船山に代えてラリベイを投入。77分には清武に代えて羽生直剛を送り込んだが、劇的に流れを変えることはできず、我慢の時間が続いた。

試合後、フアン エスナイデル監督はこう振り返っている。

「選手たちが疲れていたということはあると思います。体力が失われれば、プレーの質も落ちてしまう。つまり、我々が自分たちのミスで招いたものであるということ。相手がいいプレーをしたということでもあるし、自分たちがいいプレーをした時は同じように相手も苦しんだと思います」

ジェフは時折見せるカウンターからチャンスを作ったが、追加点を奪うことはできなかった。それでも、守備の粘りを見せてアディショナルタイムの4分間も戦い抜き、1-0で勝利。敵地での開幕戦を見事に勝利で飾った。

フル出場で中盤の舵取り役を担ったアランダは、相手に押し込まれた後半ではなく、“自分たちのサッカー”ができている時間の課題を口にした。

「後半は少し押し込まれてしまいましたが、課題はその前、自分たちのサッカーができている時間帯にあると思います。例えば、クロスの質がもう少し高ければ追加点を奪うことができる。そういうシチュエーションは何回かあったので、それを決める力があればゲームの内容は大きく変わったと思います」

もちろん課題はある。しかし、何より開幕戦で勝点3を手に入れた喜びは大きい。次節はホーム開幕戦。“自分たちのサッカー”の質を高めて、勝点3を奪いたい。