今日の試合に関しては、力強く戦ったチームが勝ち、それができなかった私たちが負けたということだと思います。試合を支配していたのは我々でしたが、決定力で上回ったのは相手でした。ゴールチャンスを作ることはできましたが、それを生かす決定力がなかった。それが結論であり、それ以上に言えることはありません。

――決定力不足をどのように改善しようと考えていますか。

攻撃に関してはいろいろなことを試しました。システムも選手も変更しました。これまでと同じように、解決策を見つける努力をするだけです。ただ、今日の試合に関して懸念しているのはディフェンスのもろさです。とてもシンプルな相手のサッカーにやられてしまったということを心配しています。それに対応するトレーニングを積んできたので、それができなかったことは自分たちのミスであり、「これが起きるだろう」と予測していたことに対応できなかった。そこを懸念しています。

（後半の決定機は）割と冷静に振り過ぎず、当てるイメージでいったのですが、GKの正面を突いてしまったので残念です。

（前半は）斜めに走って、中にどんどん入っていくことを意識しながらやって、その分、健吾のところがフリーになったので、今日は外に張り過ぎに中に中にと入っていく意識がありました。基本的にはサイドチェンジを使って、広くサッカーをしたいのが監督のサッカー。きょうに関して言えば、あれだけ、ラリベイのところにCBがいくのだったら、（裏が）空いてたし、斜めに走ろうかという意識がありました。

（失点シーンは）ダイレクトでCBに返そうかと自分の中にはありましたが、きょうの芝生の感じだったらボールが詰まっちゃうかなという感じだったので、横にコントロールしようとしたところを狙われてしまった。あそこで受けることには100パーセントでやらないといけないし、あれはつけてくれたCBにも申し訳ないし、チームに迷惑かけてしまいました。

連戦だったからこそ、勝利という結果が求められることは選手全員が理解していました。それができなかったことが残念ですが、後半に見せたようなアグレッシブなプレーを忘れてはならないし、ホームでも同じ姿勢を見せて挽回したいと思います。

個人としては、1カ月ほど試合から遠ざかっていたので、試合に入ることは簡単ではありませんでした。でも、いつ試合に出てもいいように準備をしてきましたし、与えられた45分間で力を発揮できるように努めました。この敗戦のショックは小さくありませんが、全員の力で取り返したいと思います。シーズンは長いので、この壁を乗り越えられると思っているし、サポーターの皆さんもついてきてくれると信じています。チームを改善して、見せるべき姿をお見せしたいと思います。

この試合に勝てば上位に食い込めることが分かっていましたから、前節と同じように、本当に悔しい気持ちです。1点を返すことができた時点でも多くの時間が残されていましたし、主導権を握っていました。僕自身にもラストプレーでゴールできるチャンスがあったので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

攻撃はいい形を作ることができました。ただ、いい形を作ったとしてもフィニッシュの精度を上げなければゴールは生まれません。もちろん、守備を含めてすべてを改善しなければならないと思います。サッカーはチームスポーツですから、攻撃、あるいは守備の一方が悪いということはあり得ません。この敗戦にはショックを受けていますが、ミスを改善するために、次の試合に向けて努力するだけです。千葉から来てくれたサポーターに感謝していますし、僕たちのことを信じて、これから先のリーグ戦も応援してほしいと思います。