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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

ゴールは遠く、手痛い黒星。



敵地で迎えたツエーゲン金沢との第12節、互いに退場者を出す10人対10人の攻防は、1-2の黒星という結果で決着した。圧倒的なボール支配率を記録しながら相手を上回れなかったゲームについて、フアン エスナイデル監督は「今日に関しては修正すべき点が多すぎる」と振り返った。

スタメンは4-3-3の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から北爪健吾、若狭大志、近藤直也、キム ボムヨンの4人。アンカーに熊谷アンドリューが入り、インサイドハーフに山本真希と高橋壱晟が位置。前線は右に船山貴之、左に清武功暉、センターにラリベイが並んだ。

ジェフは試合の立ち上がりから積極的な姿勢を見せた。

4分には船山が直接FKを狙い、16分には左サイドから攻撃を組み立て、ラリベイが見事なポストプレーで決定機を演出。18分にはキム、21分にはCKの流れから熊谷がシュートを放ち、相手を押し込んで主導権を握った。

ところが27分、このゲーム最初のゴールは金沢に生まれた。ジェフは中盤でボールを奪われてカウンターのピンチを招くと、山崎雅人のクロスがタックルでブロックしようとした若狭の足に当たり、そのままゴールへ。不運なオウンゴールだったが、中盤でボールを奪われてのカウンターという最も避けなければならないパターンでもあった。

34分には金沢のDF野田紘史にレッドカードが提示され、数的優位となったジェフは一気にボール支配率を高めた。当然ながら、守備の意識を強めた相手に対してジェフが終始押し込む展開となったが、前半はゴールを奪えず。ハーフタイム、フアン エスナイデル監督はDF北爪に代えてMFアランダを投入し、局面の打開を試みた。

同点ゴールを奪いたい後半だったが、立ち上がりの49分、金沢のクリアボールがジェフ最終ラインの背後に通り、独走した金沢のFW佐藤洸一のゴールを許して0-2とビハインドを広げられる。それでも直後の51分、アランダが積極的なプレスで相手のクリアをブロックすると、こぼれ球に素早く反応したラリベイが左足でボレーシュート。これが見事に決まり、試合は再び1点差となった。

このゴールで反撃ムードは一気に高まったが、53分、金沢のMF杉浦恭平のパスがジェフ最終ラインの背後に抜け、ペナルティエリア手前で佐藤を倒した若狭が一発退場に。これで数的優位はなくなり、10人対10人のゲームは終盤へと突入する。

その後の時間帯は、ジェフが一方的に攻め続けた。

フアン エスナイデル監督は66分に清武に代えて指宿洋史、74分には山本に代えて菅嶋弘希を投入した。熊谷を最終ラインに入れて2トップに配給する変則的なシステムとなったが、サイドにボールを散らしながら何度もゴール前にクロスを放り込み、多くのチャンスを作った。

76分には菅嶋のクロスから指宿がヘディングシュート、84分にはラリベイとのワンツーからアランダがシュート、アディショナルタイムには菅嶋がシュートを放ち、さらにラリベイも決定機を迎えたが、いずれもゴールには至らず。70%を超えるボール支配率を記録しながら相手の粘り強い守備に阻まれ、最後まで同点ゴールを奪うことができなかった。

フアン エスナイデル監督は、試合後の会見で悔しさをにじませた。

「今日の試合に関しては、力強く戦ったチームが勝ち、それができなかった私たちが負けたということだと思います。試合を支配していたのは我々でしたが、決定力で上回ったのは相手でした。ゴールチャンスを作ることはできましたが、それを活かす決定力がなかった。それが結論であり、それ以上に言えることはありません」

改善するためには、トレーニングを積むしかない。この敗戦のショックを乗り越えて、前に進まなければならない。