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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

“らしさ”見えず惜敗。



勝って4連勝を成し遂げれば上位が見える。そのことを十分に理解していたからこそ、なんとしても勝点3を奪いたかった。しかし、結果は0-1の敗戦。“らしさ”を見せることができなかった試合を、選手たちは悔やんだ。

フォーメーションは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。DFは右から山本真希、近藤直也、キム ボムヨン、乾貴哉の4人。アンカーのポジションに熊谷アンドリューが入り、両脇に町田也真人と高橋壱晟が位置。トップ下に清武功暉が入り、2トップにラリベイと指宿洋史が並んだ。

最初のチャンスを作ったのは熊本。3分、ジェフの右サイドから放り込まれたクロスに対し、DF黒木晃平がシュート。さらにこぼれ球に反応したFW八久保 颯にシュートを打たれたが、これは佐藤優也がビッグセーブで弾き出した。

10分を過ぎるとジェフが主導権を握り、14分には波状攻撃から指宿がシュート。16分には35メートル付近から清武が得意の無回転FKでゴールを狙うと、17分には指宿がゴールの枠をわずかに外れるヘディングシュートを放った。

佐藤優也は24分にもビッグセーブでピンチをしのぐが、試合のペースは組織的な守備を見せた熊本が握り始める。ジェフは32分に山本真希のクロスがオウンゴールを誘発しかけたが、相手GK畑 実がビッグセーブ。44分にはカウンターからピンチを招き、かつてジェフに在籍した安柄俊のシュートがわずかに外れて救われた。

前半はスコアレス。勝負は後半に持ち越されたが、この日のジェフは最後までリズムをつかめなかった。

52分の乾のヘディングシュート、59分の高橋のミドルシュートはゴールの枠を捉えず、フアン エスナイデル監督は最初の交代カードを切る。62分、指宿に代わってホルヘ サリーナスがピッチに送り込まれるが、試合が動いたのはその直後だった。

63分、乾がGK佐藤優也に出そうとしたバックパスを熊本のDF黒木に狙われ、ボールを奪われてそのまま失点。まさかの失点に、乾は頭を抱えてピッチに崩れた。

ジェフはフォーメーションを4-3-3に切り替え、最前線には右にホルヘ サリーナス、左に清武、中央にラリベイを配置。68分には高橋に代えて羽生直剛を投入し、攻撃のリズムチェンジを試みた。

78分にはFKのチャンスからキムがヘディングシュート。しかしこれはわずかにゴール上に外れ、直後の80分には町田に代えて船山貴之を投入。81分には山本真希のクロスにラリベイが飛び込むがわずかに届かず、87分のホルヘ サリーナスのFKはゴールの上。近藤を前線に上げてパワープレーを仕掛けたが、最後までゴールを奪うことはできず0-1で敗れた。

指揮官が振り返る。

「拮抗した試合だったと思いますが、我々にとってはいい日ではなかったし、いいプレーができませんでした。結果は公平なものであると思います。相手にチャンスをみすみす渡してしまったので、やられてしまいました」

途中出場の羽生は、「自分たちで難しくしてしまった」と敗因を口にした。

「負けている状態でピッチに入ったので、相手もブロックをより強固に作っていましたし、なかなか割って入ることができませんでした。失点シーンもそうですが、前半からテンポよく回せなかったり、攻守両面で足が動かなかったという意味で、自分たちで難しくしてしまった試合だと思います。それでも、最悪でも勝点1を持って帰らなければいけなかったと思うので、自分の力のなさも含めて責任を感じています」

次節はホームに戻り、ツエーゲン金沢と対戦する。連勝は途切れたが、もう一度チャレンジするしかない。J1昇格争いに食らいつくために、ここが正念場だ。