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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

「完敗」でホーム連敗。



「相手にやりたいことをやらせてしまった試合でした。ポゼッションからシュートまでの形も、ハイプレスも、僕たちが本来やらなければいけないことを相手に90分間やられてしまった。今日は完敗としか言えません」

試合後、フル出場したMF矢田旭は試合をこう振り返った。

結果は1-3。ジェフは第28節湘南ベルマーレ戦に続き、ホームでの連敗を喫した。指揮官も矢田と同様の言葉を並べた。

「負けに値する試合でした。相手を上回ることが一度もできませんでしたし、相手のほうが我々より上でした。相手はうまくいった。我々はうまくいかなかった。それ以上のことではないと思いますし、負けを認めて相手を褒め称えたいと思います」

苦しい試合だった。ジェフはここまでチームを牽引してきた攻撃の中核、ラリベイと清武功暉、町田也真人が累積警告により出場停止。スタメンの顔ぶれには変更が見られた。

GKは加入後初出場となるルイス オヘーダ。最終ラインは右に溝渕雄志、キム ボムヨン、近藤直也、乾貴哉の4人。アンカーに熊谷アンドリューが入り、中盤にはアランダと矢田旭が位置。前線は右に船山貴之、左に為田大貴、中央に指宿洋史という布陣だった。

流れをつかみ損ねた大きな原因は、立ち上がり1分の失点にあった。

岐阜のFW古橋亨梧にジェフの右サイドを突破されると、MF風間宏矢にクロスを押し込まれて失点。ジェフと同様にハイライン・ハイプレスの戦術を採る岐阜の勢いに押され、ジェフはイージーなミスを重ねて攻撃のテンポをつかめない。迎えた19分にはカウンターから失点。ジェフの左サイドを突破されると、クロスに飛び込んだ風間に再びゴールを許した。

船山も熊谷も、守備における“迫力不足”を口にした。

「誰が悪いということではなく、チームとして機能しなかった。もちろん、立ち上がりの失点ももったいないとしか言えません。守備面では、もう少し激しくプレーしてボールを奪わないと、どうしてもああいう展開になってしまうと思います」(船山)

「相手もうまい選手がそろっていましたが、もう少しキツくプレッシャーをかけないと後手に回ってしまいます。ひとつずつ遅れてしまうと、どうしても相手のテンポになってしまう」(熊谷)

前半終了間際の44分、ジェフはアランダのゴールで1点を返したものの、後半に入っても本来のテンポは生まれず。フアン エスナイデル監督はハーフタイムにアランダに代えて佐藤勇人を投入したが、それでも流れを変えることはできなかった。

迎えた57分、またしてもサイドから崩され、岐阜のMF風間にハットトリックとなる3点目を許した。指揮官は直後の60分に溝渕に代えて山本真希、72分には為田に代えて古川大悟を送り込んだが、“自分たちのサッカー”を最後まで見せることができなかった。

あまりにも手痛い黒星だが、シーズンは続く。船山の言葉のとおり、「修正」して「もう一度気持ちを引き締める」しかない。