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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

打ち合いはドロー決着。



“雰囲気”はあった。しかし、チームを勝利へと導く3点目を奪うことはできなかった。

ホームで迎えた第31節の東京ヴェルディ戦は2-2のドロー決着。ラリベイのゴールで先制したジェフは一時逆転を許したが、途中出場の大久保裕樹が値千金のヘディング弾を決めて再び同点とした。試合終盤のフクアリは、“もう1点”の雰囲気に包まれていた。しかし最後までゴールを奪うことはできず、試合はそのまま終了した。

スタメンは4-3-3の布陣。GKはルイス オヘーダ。最終ラインは右から山本真希、若狭大志、近藤直也、乾貴哉の4人。アンカーのポジションには佐藤勇人が入り、インテリオールに町田也真人と矢田旭が位置。前線は右にホルヘ サリーナス、左に清武功暉、中央にラリベイが並んだ。

前半は、豊富な運動量で前線からプレスを仕掛ける東京Vに主導権を握られた。

16分には東京Vの得点源、ドウグラス ヴィエイラが右サイドの角度のないところからシュート。22分にはハイラインの背後を突かれ、アラン ピニェイロにシュートを打たれる。ジェフは中盤で東京Vのプレスに苦しんだが、清武、矢田、乾が絡む左サイドからは何度も好機を演出。しかしラストパスの精度を欠き、決定機を作るまでには至らなかった。

フアン エスナイデル監督が振り返る。

「前半は悪かった。主役にはなれませんでしたし、ボールを保持した時もほとんど何もできませんでした。相手は非常に運動量が多かったので、前半に関しては相手のほうが良かったと思います」

迎えた後半、51分に先制点を奪ったのはジェフだった。左サイドの敵陣深くまで攻め込むと、クロスのこぼれ球を拾ったラリベイが技アリのシュート。ボールはゴール右隅に吸い込まれ、ジェフが待望の先制点を奪った。

このゴールを機に、後半はジェフがリズムを掴んだ。だからこそ「2点目を奪えなかったことが悔しい」と佐藤勇人は言う。

「前半はゼロで終えて、後半になれば必ず自分たちの流れになると思っていました。そういう展開になったからこそ、先制点を奪ってからの2点目ですね。ピッチ上では、先制点を奪った後に相手の雰囲気が落ちていたのがなんとなく分かりました。だからこそ、たたみ掛けるように2-0にできなかったことが悔しい」

56分にドウグラス ヴィエイラに同点ゴールを決められると、62分にも失点。最終ラインの背後に落ちたボールに対しGKルイス オヘーダは勢い良く飛び出してヘディングでクリアしたが、そのボールを拾った梶川諒太に鮮やかなループシュートを決められてしまう。

フアン エスナイデル監督は65分、ホルヘ サリーナスに代えて大久保裕樹を投入。システムを3バックに変更して反撃を試みる。その効果はすぐに表れ、迎えた71分、左サイドからの矢田のクロスにヘディングで合わせたのは、ピッチに入ったばかりの大久保だった。

「『ここに来るな』という感じで(ボールが)来ました。サポーターの方々がすごく良い雰囲気を作ってくれていたので、逆転できる自信もありましたし、なんとか3点目を取れれば良かったのですが、取れなかったのが残念です。全然満足していないし、絶対に勝点3を取らないといけない試合でした」

試合はそのまま2-2で終わった。次節は敵地でのザスパクサツ群馬戦。ホームで勝利を逃した悔しさを、この試合にぶつけたい。