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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

6試合ぶりの勝点3で、一歩前進。



苦しみながら手にした勝点3の価値は大きい。水戸ホーリーホックをホームに迎えたジェフは、2-1で勝利。6試合ぶりの勝ち星にフクアリが沸いた。

スタメンは4-3-3の布陣。GKはルイス オヘーダ。最終ラインは右から溝渕雄志、近藤直也、キム ボムヨン、乾貴哉の4人。アンカーのポジションに熊谷アンドリューが戻り、中盤は町田也真人と矢田旭が位置。前線は右に清武功暉、左に為田大貴、中央にラリベイが並んだ。

立ち上がりからボールを支配したジェフは、水戸の快速2トップのプレッシャーを外しながらパスを回し、いくつかのチャンスを作った。18分には水戸の橋本晃司にミドルシュート、直後のCKから細川淳矢にヘディングシュートを打たれるが、その後は徐々にペースを取り戻す。

25分には左サイドからドリブル突破を図った清武がシュートを放ち、34分には右サイドでボールを受けた矢田がループ気味のミドルシュート。GKの好セーブに阻まれたものの、ゲームの流れは完全にジェフへと傾いた。手応えを感じていたからこそ、前半のうちに奪った先制点の意味は大きかった。

42分、左サイドでパスを受けた為田が得意のドリブルで相手のマークを外し、ゴールライン際からクロス。飛び込んだ矢田が鮮やかな左足ボレーをゴールに突き刺した。

「しっかり芯に当てて、浮かさないことだけを考えて打ちました。あの時はシュートしか頭になかったので、迷いがなかったことが良かったのかもしれません。前半からルーズボールを拾えていたし、みんな気持ちも入っていて、運動量もあったと思います」

1-0で迎えた後半、ジェフは立ち上がりの50分に追加点を奪う。

左サイドでパスを受けてカウンターの勢いを加速させた為田は、カットインしながら相手DFをかわしてシュート。これがゴール右隅に決まり、ジェフは理想的な時間帯にリードを広げることに成功した。為田が振り返る。

「2点目が欲しいというのはあったので、そういう中で仕掛けることができたのは大きかったです。あれも正直、(相手に)取られてしまうかどうか紙一重のところだったと思いますが、思い切りよく仕掛けることができたのが自分にとってプラスでした」

しかし、迎えた70分に清武のパスミスから失点して1点差に迫られると、勢いを強める相手に押し込まれて苦しい時間帯が続いた。

70分、フアン エスナイデル監督は熊谷に代えて多々良敦斗を投入。75分にはラリベイに代えて指宿洋史、81分には清武に代えて大久保裕樹を送り込み、攻守両面の活性化によって修正を図った。大久保が言う。

「僕がピッチに入った時間帯は相手もゴールの雰囲気を漂わせていたので、マークのズレやポジショニングのズレをしっかりと修正できればリードを守り切れると思っていました。イヤな時間帯だったからこそ、途中から入った選手がしっかりとプレーすればチームはパワーアップできる。そういうイメージでピッチに入りました」

失点を喫してからの約20分間は耐える時間が続いたが、それでも指揮官は「例外的に集中力を切らす場面がいくつかありましたが、それは個人的な話であって、それ以外ではチーム全体としていいディフェンスをしました」と評価。4分間のアディショナルタイムを無失点で切り抜けた選手たちは、リーグ戦6試合ぶりの勝利を手にした。

残り10試合の終盤戦、その1歩目を勝利で飾ることができた。“結果”を手にし続け、力強い前身を続けたい。