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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

露呈した課題。



何としても勝点3を手に入れたかったアウェイの京都サンガF.C.戦。息詰まる熱戦は、最終盤の2失点で決着した。

スタメンは4-3-3の布陣。GKは6試合ぶりのスタメン出場となる佐藤優也。最終ラインは右から山本真希、大久保裕樹、キム ボムヨン、乾貴哉の4人。アンカーのポジションに佐藤勇人が入り、中盤に町田也真人と矢田旭が位置。前線は右に清武功暉、左に為田大貴、中央にラリベイが並んだ。

両チーム最初のシュートは清武。7分、右サイドでパスを受けてドリブルで中央に切り込むと、左足でシュートを放つ。京都は前線に位置する田中マルクス闘莉王にロングボールを預けて攻撃の起点とするが、大久保とキムのセンターバックコンビが粘り強く対応。決定機を作らせることなく連動した守備を見せた。

前半の主導権争いは五分だったが、ジェフは主に左サイドから効果的な攻撃を仕掛けた。ドリブルで仕掛ける為田、それをサポートする乾と矢田の連係はテンポ良く、何本かのクロスを上げて相手を押し込む。27分には乾のクロスから清武がシュート。30分には矢田のFKからキムがシュート。39分には3人のコンビネーションから敵陣深くまで攻め込んだ。

しかしこの日も、課題とされる決定力不足を露呈した。

前半終了間際の44分には矢田の突破か決定的ならラストパス。完全な崩しだったが飛び込んだ清武の足はわずかに届かない。さらに直後の45+1分、カウンターから清武、為田とつないでラリベイがシュート。相手に当たって跳ね返ったボールを再びラリベイがシュートするが、いずれもゴールの枠を捉えなかった。

迎えた後半、ジェフはまたしても決定機を作った。右サイドを突破した清武が見事な切り返しから左足で強烈なシュート。飛び込んだ為田がコースを変えようとしたが、うまくミートせずチャンスを逸する。

勝点3への気迫は見せた。エスナイデル監督は63分にラリベイに代えて指宿洋史を、68分には為田に代えて船山貴之を、さらに78分には大久保に代えて多々良敦斗を投入。攻守両面で修正を図りながらハードワークを維持したが、ミスが目立ち始めた試合終盤、ついにその守備をこじ開けられた。

90分、京都はハーフウェーライン付近のFKからロングボールを放り込み、闘莉王に預ける。こぼれ球を拾った途中出場の田村亮介がボレーシュート。これがゴールに突き刺さった。さらにアディショナルタイムの90+3分、同点ゴールを狙って前がかりになったジェフは、最終ラインでのパスミスを奪われて京都の仙頭啓矢に独走を許し、勝敗を決める2点目を奪われた。

勝点を伸ばすことができず、苦しい状況は続いている。それでも“自分たちのサッカー”を信じて、最後まで突き進むより他ない。指揮官も語気を強めた。

「このゲームは、エリア内の決定力が高いチームが勝ち、低いチームが負ける。ただ、私たちのサッカーそのものについては満足していますし、このやり方を続けます」