アウェイでの連戦を終え、ホーム・フクアリに戻る今節。対戦するのは、6月3日の第17節で対戦し、1-2と敗れたファジアーノ岡山だ。勝点「49」で10位の岡山は、同「47」で12位のジェフにとって順位争いの直接的なライバル。もっとも、フアン エスナイデル監督は「良い内容になる」と自信を口にしている。

「我々のチームは成長をしています。そういう意味では（岡山戦は）アウェイでの試合とは全く内容が変わると思います。アウェイで対戦したときよりも良い内容になると確信しています。それは（試合が）アグレッシブに攻撃的なものですし、私が提案することを選手は本当にやってくれています。監督として本当に嬉しいことです」

思うような結果を出せずに苦しんでいるのは、岡山も同じだ。最近5試合の戦績は3分2敗。モンテディオ山形、FC町田ゼルビア、徳島ヴォルティスを相手に3戦連続でドローを演じたが、カマタマーレ讃岐、大分トリニータとのホームでの連戦に敗れた。特に前節の大分戦は試合の立ち上がりから守勢に回り、3つのゴールを許している。

アウェイでの前回対戦を振り返って、キム ボムヨンが言う。

「前半は（岡山は）プレシャーをかけてこず、長いボールを入れてきました。後半に体力を残し、そこからつないでカウンターを仕掛けてきた印象があります。ただ僕らは90分間、アグレッシブなプレーを続けて前半から勝負をかけていきたいと思います。ゴールキーパーとディフェンスラインの間を狙って蹴ってくると思いますが、良いバランスを取って無失点で勝ちたい」

指揮官が「成長している」と断言するチームの課題は、やはり決定力にある。ジェフの最近5試合の戦績は1勝1分3敗。勝利した水戸ホーリーホック戦、引き分けに持ち込んだ東京ヴェルディ戦はいずれも2得点を記録しており、多くの決定機を作りながらそれを活かせなかったザスパクサツ群馬戦、V・ファーレン長崎戦、京都サンガF.C.戦はチームの課題を露呈する形で敗れた。

もっとも、山本真希は「決定力だけが敗因ではない」と言う。

「最後は決定力になりますが、そこで点が入らないのであればシュート回数を増やす必要がありますし、ミスもなくさなければいけません。単純なミスを減らし、精度を高めればゴール前への数も増える。単純に決定力だけが敗因ではないと感じます」

攻撃だけでなく、攻守両面で単純なミスを減らし、プレーの“精度”を高めること。これが攻守両面のリズムを生み、無失点・複数得点という結果につながると考えている。

そして、ラスト7試合での逆転を実現するために何より必要なのは、チームとしての一体感が生む団結力だ。故障離脱中のキャプテン、近藤直也に代わって最終ラインを統率している大久保裕樹は言葉に力を込めた。

「（岡山戦からの）ホーム2連戦は絶対に勝たなければいけない。その1戦目である岡山戦は、すごく重要な試合になります。相手はまとまりがあり、ハッキリとした戦い方を徹底してくる。団結力を感じます。ただ、僕らにとっては今までやってきたことをアピールするチャンスでもあるので、自分を信じて味方を信じて戦い抜きたい。勝つだけです！」

残り7試合。自分たちの力を信じて、全力で戦うしかない。

フアン エスナイデル監督
我々のチームは成長をしています。そういう意味では（岡山戦は）アウェイでの試合とは全く内容が変わると思います。アウェイで対戦したときよりも良い内容になると確信しています。それは（試合が）アグレッシブに攻撃的なものですし、私が提案することを選手は本当にやってくれています。監督として本当に嬉しいことです。相手の監督のコメントなどを聞くと「ジェフの攻撃の仕方は分かっている。外からサイドチェンジをしてダメージを与えてくる」というコメントをよく聞きます。とはいうものの、実際に我々が攻撃できていて、彼らはディフェンスをできていないというのが現状です。そういう意味で、我々のチームは良いサッカーをしているという評価になります。今までそうやって作り上げていること、走っていることや走っている量も考えて、それが結果に反映されることを本当に願っていますし、私は常に勝つための準備をしています。

大久保 裕樹
（京都戦は）相手の攻撃をうまくしのいでチャンスを作っていました。もう少し辛抱をして全体で守り切れることができれば前線も得点を取ってくれるので、そこを信じて後ろはやり続けるだけです。個人としては最後までピッチに立つことができず、情けなかったです。
（岡山戦からの）ホーム2連戦は絶対に勝たなければいけない。その1戦目である岡山戦は、すごく重要な試合になります。相手はまとまりがあり、ハッキリとした戦い方を徹底してくる。団結力を感じます。ただ、僕らにとっては今までやってきたことをアピールするチャンスでもあるので、自分を信じて味方を信じて戦い抜きたい。勝つだけです！

キム ボムヨン
（京都戦を振りかえって）守備面での軽さ、シンプルなミスから失点をするのはもったいない。前の選手は頑張って守備もやってくれているので、後ろは責任のあるプレーをしなければいけない、本当に申し訳ない。前の選手を信じて頑張って守っていけば得点は生まれると思います。それを信じてプレーをしたいです。
（岡山戦との）前回の対戦では、前半は（岡山は）プレシャーをかけてこず、長いボールを入れてきました。後半に体力を残し、そこからつないでカウンターを仕掛けてきた印象があります。ただ僕らは90分間、アグレッシブなプレーを続けて前半から勝負をかけていきたいと思います。ゴールキーパーとディフェンスラインの間を狙って蹴ってくると思いますが、良いバランスを取って無失点で勝ちたいです。

山本 真希
（京都戦は）1点が入っていればという試合で、後ろの選手としては0-0で進むことで失点をしないことが求められました。そこで2点を取られたことは反省をしなければいけません。最後は決定力になりますが、そこで点が入らないのであればシュート回数を増やす必要がありますし、ミスもなくさなければいけません。単純なミスを減らし、精度を高めればゴール前への数も増える。単純に決定力だけが敗因ではないと感じます。
残り7試合というよりも、目の前の試合に勝つことだけを考えることが重要で、（岡山との）前回対戦でもやられた感じはなく、嫌なイメージもありません。相手どうこうではなく、自分たちのサッカーに自信を持ってやっていきたいと思います。

清武 功暉
（京都戦は）ずっと自分たちが押し込んでいる中で（得点を）取れなかったというのはチームに申し訳ないし、先制点を取れなかったのが全てだなと思います。（矢田）旭とタメ（為田）が良い関係を作れていて左サイドから崩せる場面が多かったので、自分はサイドに開きすぎず中にしっかり入り込むことを意識していました。旭からいい折り返しが1本ありましたしチャンスがなかったわけじゃなかったので、ああいうところで決めてあげないと後ろ（守備陣）に申し訳ないですね。
岡山は3バックで、守備が5枚になってしっかり守ってくる、守備が堅いというイメージがあります。ずっと「負けられない」と言い続けてここまで来てしまいましたが、なんとかホームで一回この流れを断ち切って、またいい流れをチームにもってもって来られるようにしたい。自分自身も最近点を取れていないので、しっかり点を取りたいと思っています。

為田 大貴
（京都戦は）多くの決定機もあった中で、いつ得点が入ってもおかしくないシーンは作れていました。勝つためには何が足りないのか、各々がしっかりと考えてプレーしていくしかありません。ただ、内容は良くなっています。自分たちの時間帯でより良いプレーができているので、それは続けていきたいです。失点シーンはちょっとしたミスから起きているので、チームとして修正をしたいと思います。（左サイドでの連係は）矢田選手と乾選手の特長も分かっている、僕も彼らの良さを分かっているのでもっと突き詰めていければいいと感じます。
（岡山は）まとまっているイメージがあります。上位チームの勝敗も気になりますが、とにかく僕らは勝って行くしかないので、ここからのホーム2連戦は絶対に勝利で終われるように頑張りたいと思います。

矢田 旭
（京都戦の）前半は特にいい形ができていたと思うのですが、最後決め切れなかったから試合もああいう展開になってしまったのだと思います。左サイドの選手（乾・為田）との距離感は良くなっているしコンビネーションも増えてきていて、やっていても崩せるなという手応えは少しずつ掴み始めてきているので、あとはそれを得点につなげるだけだと思っています。決定率の部分では、いかにチャンス（の場面）でしっかりまず1点を先に取れるか、勝利するためにはそこがすごく重要になってきます。長崎戦・京都戦と最後のほうで失点してしまいましたが、そこがまだ自分たちの実力のなさを証明しているんだと思うし、失点を減らすことはもちろんですが、相手より多く点を取ってしっかりまずは勝利というのを、みんなの力で取りたいですね。次はホームで、目の前だけに集中して勝ちたいです。



［前節の結果／岡山］
岡山 0-3 大分


［前節の布陣／岡山］



［前節の布陣／ジェフ］



［最近の戦績／岡山］
09/02　山形 1-1 岡山
09/10　岡山 1-1 町田
09/16　徳島 3-3 岡山
09/23　岡山 0-1 讃岐
10/01　岡山 0-3 大分


［過去の対戦成績］
15/03/29　千葉 1-0 岡山
15/11/14　岡山 1-0 千葉
16/03/06　岡山 2-1 千葉
16/08/21　千葉 2-0 岡山
17/06/03　岡山 2-1 千葉