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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

大量5得点「完勝」。



敵将・松本山雅FCの反町康治監督が「完敗」と認める勝利だった。J1昇格を争うライバルとの直接対決を制してホーム・フクアリでの連勝を飾ったジェフは、勝点3を積み上げて一歩前進した。

スタメンは前節のファジアーノ岡山戦と同様の4-2-3-1の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から山本真希、近藤直也、キム ボムヨン、乾貴哉の4人。ダブルボランチに佐藤勇人と矢田旭が入り、2列目は右に清武功暉、トップ下に船山貴之、左に為田大貴の並び。1トップにラリベイが位置した。

近藤が「バタバタしてしまった」という立ち上がりは、相手に押し込まれる時間が続いた。キックオフ直後の2分、ペナルティエリア内での佐藤優也のファウルが間接フリーキックの判定に。このピンチはキムの体を張ったプレーでしのいだが、4分と6分にはCKを献上し、ジェフの劣勢が続いた。

流れを変えたのは1本のカウンター攻撃だった。

7分、相手のCKを拾った山本真希が相手最終ラインの背後に鋭いパスを送ると、これに反応した船山がドリブルで独走。GKの立ち位置をよく見て並走するラリベイにラストパスを送り、それまで押し込まれていたジェフが先制点を奪った。

20分過ぎからはジェフのペースが続く。26分にはサイドをうまく使った攻撃からCKを獲得し、28分にはラリベイのポストプレーから船山がシュート。29分には山本真希が思い切りよくシュートを放ち、31分には再びカウンターからチャンスを作った。追加点こそ奪えなかったものの、試合の主導権を握っていたのはジェフだった。

ところが後半、ジェフは立ち上がりに失点する。47分、松本のMF工藤浩平の鮮やかなループシュートがネットに吸い込まれ、試合は振り出しに戻った。

しかし直後の53分、ラリベイのワンツーパスで抜け出した船山がドリブルで独走し、右サイドへラストパス。そこに走り込んだ山本真希が右足を振り抜き、勝ち越しゴールを奪った。

ジェフの勢いはさらに続く。

56分、ラリベイが献身的なランニングで相手最終ラインにプレッシャーをかけると、連係ミスを誘発してラリベイがゴールを奪う。これでリードを2点に広げたジェフは、70分、清武に代えて大久保裕樹を投入。システムを3バックに変更して守備意識を明確にし、ロングボール主体の攻撃に落ち着いて対応した。

81分には途中出場した町田也真人が山本真希のスーパーミドルのコースを変えてゴールに流し込み、試合終了間際の89分には途中出場の指宿洋史が放ったシュートをGKが弾き、こぼれ球に詰めた為田がゴール。大量5得点で勝利した指揮官は、試合全体をこう振り返った。

「今日の相手は“直接的な攻撃”をしてくるチームだと分かっていましたし、その対応が、チームの力を引き出してくれると分かっていました。同じようなタイプの相手に苦しんできたという事実もあるのですが、今日のディフェンスの出来にはとても満足しています」

残り5試合のサバイバルレース。次節からはアウェイの連戦となる。今シーズン最大の正念場を迎えて、チームの調子は右肩上がりだ。