J2リーグ前半戦は残すところ２試合。ジェフは敵地・松本に乗り込み、松本山雅FCとのアウェイ戦に臨む。

「第19節終了時点の暫定順位は13位。同５位の松本は上位争いを演じる強豪だが、両者の勝点差は「６」と大差ではない。白熱の攻防が期待されるこのゲームで勝利をつかみ取り、その差を一気に縮めたいところだ。

松本は前節、２位の大分トリニータと対戦。注目された上位対決は４得点を奪ったアウェイの大分に軍配が上がり、松本は第13節のFC岐阜戦以来となる７試合ぶりの黒星を喫した。この試合は開始直後の６分に前田直輝のゴールで先制しながら、22分に最終ラインの統率役を担う岩間雄大が退場処分に。前半に２失点、後半に２失点を喫して１－４で決着した。

松本を率いる反町康治監督は退場の判定に対する疑問を呈しながら、ジェフ戦についてこう話している。

「我々のやっていることは、そんなに難しいトレーニングをやっているわけではないので次の試合に向けてやるしかないですね。（岩間の退場処分によって）１試合は後ろの台所事情が厳しく、そのなかでもやっていかないといけない」

一方、ジェフを率いるフアン エスナイデル監督は次のように展望した。

「（松本の）今シーズンに関しては（昨シーズンと）変わると思います。昨シーズンより今のほうが良いチーム。今やっているサッカーも、昨シーズンより良いものだと思います。そういう意味でも難しい試合になるでしょう」

昨シーズンの対戦成績は１勝１敗。アウェイでは１－３で敗れ、ホームでは５－１と快勝したのだが、いずれも戦略的・戦術的に戦うチームだからこそ、試合中にその攻略法を見いだしたチームが大量得点で勝点３を奪った印象だ。もちろん今シーズンは初対戦だが、同様の展開になる可能性は小さくない。今週のトレーニングをすべて非公開としたフアン エスナイデル監督の“駆け引き”が吉と出れば、ジェフは貴重な勝点３を持ち帰ることができるだろう。

ポイントは守備の安定感だ。

ジェフは１カ月以上も無失点から遠ざかっており、リーグワースト位の失点数を記録している。松本は鋭いカウンターを武器としており、攻撃陣には決定力のある永井龍、リーグ屈指の高さを誇る高崎寛之、爆発的なスピードを武器とする前田大然、レフティーの前田直輝、さらにプレーメーカーの工藤浩平とタレントが揃う。

さらに、チーム内トップの６得点を記録しているセルジーニョが、ケガ明け早々ながら全体練習に合流。昨シーズンまでジェフからの期限付き移籍だったためジェフ戦に出場できなかったパウリーニョは、完全移籍となった今シーズンはもちろん出場できる。彼らが構成するカウンターをどうしのぐか。ジェフにとっては勝敗を左右する大きなポイントとなるだろう。

前半戦の残り２試合で、どれだけ上位陣との差を詰められるか。ジェフにとってこの２試合の結果が、後半戦のスタートに大きな影響を及ぼすことは間違いない。なんとしても勝利して勝点３を獲得し、栃木へと続くアウェイ連戦に勢いをつけたい。


フアン エスナイデル監督
次の試合（松本戦）は（自分自身が）本当にプレーしたいと思いますし、本当にワクワクする試合だと思います。相手も良い雰囲気を作ってくれるチームなので、プレーできる選手には嫉妬します（笑）。選手も同じように感じてほしいですし、楽しんでほしいと思っています。というのは（松本戦は）楽しむべき試合だと思うからです。
（松本の）今シーズンに関しては（昨シーズンと）変わると思います。同じシーズンの中でもチームの顔が変わるように、内容も変わると思います。ただチームとしては素晴らしいと思います。昨シーズンより今のほうが良いチームだと思います。今やっているサッカーも、昨シーズンより良いものだと思います。そういう意味でも難しい試合になるでしょう。


［前節の結果／松本］
松本 1-4 大分


［前節の布陣／松本］



［前節の布陣／ジェフ］



［最近の戦績／松本］
05/26　徳島 1-1 松本
06/03　松本 1-0 栃木
06/06　松本 1-1（PK5-4）熊本（天皇杯2回戦）
06/09　京都 0-1 松本
06/16　松本 1-4 大分


［過去の対戦成績］
14/06/28　千葉 0-1 松本
14/11/09　松本 2-1 千葉
16/03/20　松本 0-1 千葉
16/10/16　千葉 0-3 松本
17/03/19　松本 3-1 千葉
17/10/14　千葉 5-1 松本