我々としては完璧な試合だったと思います。結果に値する内容でした。いつもより決定力も高かったし、前半ももう少し点を決められたと思います。選手たちのパフォーマンスに満足していますが、これまでにも同じような試合をしてきました。ただ、ゴール前の肝心なところで決定力を発揮できなかった。その代償は大きかったと思います。今日、こういう戦い方をして、こういう勝ち方をしたことは驚きではありません。結果を出した選手たちを褒めたいと思いますし、これを続けたいと思います。

結果だけ見れば完勝かもしれませんが、危ない場面もありました。今日は本当に、プレーが切れるたびにみんながよく声を出していたし、いい目をしていたし、負けるような精神状態ではなかった気がします。みんなのことを頼もしいなと思いましたし、それが攻守の切り替えや一人ひとりの戦術的な集中力につながったと思います。ただ、今までも点を取れていたし、いい時間帯も多かったので、劇的に変わったということではありません。今日は点を取られなかったし、取ることができた。それが結果につながりました。

（ゴールについては）その前に1対1のシーンでシュートを外していたし、前半にもチャンスがあったので……。ただ、必ずまたチャンスが来ると信じて走りました。（下平）匠くんが素晴らしいパスを出してくれたので、流し込むだけでした。

前半からチャンスがある中で、なかなか入らず、ボールの奪われ方が悪い時にサイドを広く使われるシーンもありました。それでも粘り強くやれたかなと思うし、そこまで大きなピンチはなかったと思います。ここ最近の試合の中では最も充実感があったというか……まあ、そりゃそうですよね。いつも失点していて、今日はゼロに抑えられたわけだから（笑）。ただ、今日は前線の選手がよく走ってくれたと思うし、だからこそ、後ろもはっきりしたラインコントロールができた気がします。そういうバランスの細かい調整を、選手たちがピッチで感じながらできた試合だと思います。

今日はいつもよりも涼しかったので、ベテランとしてはありがたかったですね。週の中で、監督がうまく調整してくれているので、個人的なコンディションも良かったと思います。（オナイウ阿道選手に対して）やっぱり、そこは元チームメイトですから、やられたくないという気持ちはありました。アイツも調子がいいので起点を作られないように、流れを切ることを心がけていました。今日はうまく潰せたと思います。

前半はどっちつかずの展開で、チョル（大野）のファインセーブがあって、さらに本当にいい時間帯にタカさん（船山）が先制点を決めてくれたので、あれがすごく大きかったと思います。今日はとにかく勝たないといけない試合でした。そういう意味では、結果的に勝つことができたし、FWとして点を取ることもできたので、もちろん課題もたくさんあるけど良かったと思います。

（ゴールについて）あれを外したらどうしようと思ったんですけど（笑）、ただ、落ち着いて、GKをよく見て決めることができました。とにかく、目の前の試合、1試合1試合に100％で臨むしかありません。勝つだけです。