関東のほうには台風が来ていて、千葉は先月の台風で大きな被害を受けている中なので心配しています。そういう状況の中でもサポーターが駆けつけてくれて、勝点3を挙げることができて本当に良かったと思います。

試合は前節の4失点から守備を改善して、選手のテコ入れをしながら、ハードワークして、失点をゼロに抑えて、勝点3を挙げてくれたことに対して選手たちを評価したいと思います。

―― 堀米勇輝選手の投入から攻撃が活性化しました。

長崎のスタイルが少しずつ変わっていて、ボールを握る戦い方をしてきています。昨年度J1でやっていたチームであり、そのチームにいる選手の質を考えると、アグレッシブに行ってボールを奪うところと、耐えてブロックを組むところが大きなキーになったと。前半はそういう形で、前から行く時と、中を閉じて外でボールを回させるところがあり、何回かピンチはありましたけれど、僕としてはゲームはプランどおりに遂行したかなと思います。

後半に投入した堀米については、僕のゲームプランの中で彼を入れてアクセントを作りたいと考えていたので、彼がそういう表現をしてくれました。我々としてはこの勝点、この順位で満足していない中で、彼を使う試合も使わない試合もありましたが、一生懸命に毎日のトレーニングに取り組み、トレーニングやトレーニングゲームで表現をしてくれていたので、こういう状況の時に使えば必ず打開してくれると思っていました。そのとおりになって、本当に良かったと思います。

―― 工藤選手が守備のスイッチとして機能していました。

この試合だけではなく、最近のほとんどの試合で彼がディフェンスのスイッチをやってくれています。ある意味、今のところは彼が生命線かなと。彼のプレスのスイッチで、全体がコンパクトやら縦パスの制限やらプレッシャーの表現やらが決まっているので、すごくいい働きをしてくれていると思います。

千葉が台風で大変な状況にもかかわらず長崎まで応援に来てくれたサポーターもいましたし、そういう人たちのためにも勝点3を取りたいと思っていました。立ち上がりから我慢して、相手の良さを消しつつボールを持つ時間を長くするように心がけていました。後半、相手が“攻め疲れ”という感じで少しバテてきた時間帯に1点を取ることができて、その後、セットプレーでもう1点取ることができて。最後は全員で守り切ることができてよかったと思います。

今日は全員で、相手に好きなことをやらせないような守り方ができていたと思いますし、途中から出てきた選手が流れを変えてくれたことが大きかったと思います。自分たちは1つでも多く勝点を積み上げなければいけないと思っているので、次の試合も勝利を届けられるように頑張りたいと思います。

素直に嬉しいです。チームとして勝利から離れていたし、ここ最近は我慢の時期が続いていた掘米が、途中から入ってああいう形で結果を出してくれて良かった。千葉の状況はとても心配なのですが、こういう状況で勝利することには意味があると思うので。あとはもう、みんなが無事であってほしいと思っています。

今日は90分を通じて守備で相手にやらせなかったし、いい声が出ていたと思います。「しっかりとした守備から」という部分はちゃんと続けたい。個人としても、ディフェンスは意識すればできることなので、スイッチを入れることに対する意識は持っています。ただ、個人的には攻撃にも力を使えるようにしないといけないと思います。