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2022 SEASON MATCHES試合日程・結果
前節のモンテディオ山形戦は“充実のスコアレスドロー”だった。
新型コロナウイルス感染症への対応に追われた一週間、チームは文字どおり「一丸」となって準備を進め、ホームゲームでの今シーズン初勝利を目指した。限られたメンバーの中で尹晶煥監督が表現しようとしたのは、昨シーズンからの強みである守り抜く守備、そしてカウンターによって一つでも多くの決定機を生み出し、それをゴールに結びつけようとする尹体制下の“原点回帰”だ。
自陣深くに構える5-3-1-1システムは、チャン ミンギュをアンカーに据える3ボランチ、2列目に立つ櫻川ソロモンが相手のビルドアップを消そうとする過去に例のない配置を採用した。この戦術はポゼッションに絶対の自信を持つ相手にピタリとハマり、狙いどおりに互角の戦いを演出した。
尹監督が振り返る。
「みんなが我慢強く90分戦ったという試合でした。出た選手ですごく守れました。残念だったのは、カウンターで何回かチャンスを作っていたけれどシュートまで持っていけなかったところ。そういうところの質を高めなければいけないという反省もありますが、勝点1は大きい」
苦しい状況下で獲得した勝点1には大きな価値がある。続くアウェイのツエーゲン金沢戦は、それを証明するために大きな意味を持つゲームだ。
柳下正明が率いて6年目となる金沢は、昨シーズン、厳しい戦いを強いられながらも粘り強さを示し、17位でリーグ戦を戦い終えてJ2残留を決めた。今オフには長年チームを支えたDF作田裕次の現役引退を皮切りに、MF金子昌広、FW瀬沼優司とベテランを放出。サガン鳥栖から23歳のDF松本大輔、サンフレッチェ広島から21歳のMF松本大弥、鹿島アントラーズから19歳のMF須藤直輝、湘南ベルマーレから23歳のMF平松 昇、ガンバ大阪から20歳のFW塚元 大らJ1クラブから若く有望なタレントを期限付き移籍で次々に獲得し、さらに栃木SCから36歳の元日本代表FW豊田陽平を獲得して大幅な戦力アップを遂げた。
尹監督が言う。
「(柳下正明)監督さんのサッカーはボランチを経由してボールを散らすことが多い。そこをどういう風につぶすか。ヘディングが強い選手がいて、両サイドハーフには仕掛けてくる選手がいる」
前節はFC町田ゼルビアに1-2と敗れたものの、豊田と林誠道の2トップ、平松と嶋田慎太郎の両サイドは相手に脅威を与えた。彼らの存在感をいかに消すかが、ジェフにとっては勝敗を左右する大きなポイントとなりそうだ。
新井章太が言う。
「後ろからのビルドアップを含め、前には豊田(陽平)選手というターゲットもいます。なかなか手強い相手だという印象を受けました。(豊田選手は)非常にエアバトルが強い選手で、フィジカルで負けてしまう場面もあるかもしれませんが、一人ひとりがベストを尽くして戦えば周りがカバーできます」
勝点3を手に入れるために求められるのは、やはり攻撃の精度だ。前節の山形戦では守備偏重型の戦術を採用しながらもいくつかの決定機を作ったが、やはりゴールにはつながらなかった。その改善点について、福満隆貴が言う。
「前節は、ずっと(山形に)攻められていたと感じています。その分(失点を)ゼロで抑えたことはプラスに捉えていい。粘り強さを引き続き徹底しなければいけません。だからと言って攻撃を疎かにしてはいけないので、個人としてもチームとしてもチャンスを決め切るチーム作りを普段のトレーニングからしていかなければいけないと思っています」
自分たちの力で作った“いい流れ”を、今度は勝点3につなげたい。第3節終了時点のJ2リーグは混戦模様。ここで手に入れる勝点3は、今後においても重要な意味を持つに違いない。
尹晶煥監督
(前節・山形戦は)みんなが我慢強く90分戦ったという試合でした。出た選手ですごく守れました。残念だったのは、カウンターで何回かチャンスを作っていたけれどシュートまで持っていけなかったところ。そういうところの質を高めなければいけないなという反省もありますが、勝点1は大きいです。今いる選手でこのような戦いをしなければいけない中、選手たちはこの前の試合(山形戦)ですごく戦っていたので、次はより集中して戦ってくれると思います。
金沢(のスタイル)というより、(柳下正明)監督さんのサッカーはボランチを経由してボールを散らすことが多い。そこをどういう風につぶすか。ヘディングが強い選手がいて、両サイドハーフには仕掛けてくる選手がいるので、守備では今までやってきたことを話しながらうまく合わせていかなければいけないと思います。(ジェフとしては)やはり攻撃のときに焦ってしまうことが多かったので、もう少し落ち着かせたいという思いはあります。前の試合よりは落ち着くとは思っていますが、そういう風にやっていくしかないと思います。
新井章太
(前節は)相手にボールを持たれる時間が長く、カウンターから一発で仕留めることができなかった試合でした。次は勝ちに徹する姿勢を出すこと、そこは、みんな意識をしてトレーニングしています。
ジェフに加入したこの2年間で金沢と対戦しましたが、映像を見る限りでは、やろうとすることがハッキリしています。後ろからのビルドアップを含め、前には豊田(陽平)選手というターゲットもいます。なかなか手強い相手だという印象を受けました。(豊田選手は)非常にエアバトルが強い選手で、フィジカルで負けてしまう場面もあるかもしれませんが、一人ひとりがベストを尽くして戦えば周りがカバーできます。1対1のところでも、サッカーは仲間がいるのでみんなで守りたいと思います。相手に苦手意識はないですし、1つ勝てば相手にプレッシャーをかけられるので、しっかりと勝ちたいです。
自分にとっては勝負の年。チームをどれだけ引き上げられるかというシーズンに入っているので、それを続けて頑張りたいです。次の試合、その次の試合でも勝点3を取らなければ上位にはいけないので、それを全員に根付かせて強いチームを作りたいと思っています。
福満隆貴
前節はイレギュラーな1週間で、そのなかで勝点1を取れたのは大きかったのですが、ホームゲームだったので勝点3を取る力を付けなければいけないとあらためて感じました。(前節は左ウイングバックでプレーしたが)サイドが変わってもやることは変わりません。自分自身のプレーを心掛けていましたし、スムーズに試合に入れたと思っています。
(金沢は)ロングボールが多くなると思うのでセカンドボールが鍵になると感じています。システムがミラーゲームにはならないという予想なので、一瞬の隙を作れると思っています。一瞬の隙をしたたかに狙いつつ球際や運動量で負けないことはもちろんのこと、前節苦しんで取った勝点1の流れを金沢戦にぶつけたいです。もっと良い雰囲気にする大事な一戦なので、一人ひとりが強い気持ちを持ってアウェイに乗り込むことが一番だと思います。
前節は、ずっと(山形に)攻められていたと感じています。その分(失点を)ゼロで抑えたことはプラスに捉えていい。粘り強さを引き続き徹底しなければいけません。だからと言って攻撃を疎かにしてはいけないので、個人としてもチームとしてもチャンスを決め切るチーム作りを普段のトレーニングからしていかなければいけないと思っています。
[前節の布陣/金沢]
[前節の布陣/ジェフ]
[戦績/金沢]
J2第1節 02/19 vs 徳島(A) 0△0
J2第2節 02/27 vs 群馬(A) 0△0
J2第3節 03/06 vs 町田(H) 1●2
[戦績/ジェフ]
J2第1節 02/20 vs 岩手(H) 0●1
J2第2節 02/26 vs 琉球(A) 2○1
J2第3節 03/06 vs 山形(H) 0△0
[過去の対戦成績]
19/04/07 金沢 1-0 千葉
19/11/03 千葉 2-1 金沢
20/07/15 金沢 0-2 千葉
20/10/21 千葉 2-0 金沢
21/04/11 金沢 0-1 千葉
21/07/17 千葉 2-1 金沢
TICKET
新型コロナウイルス感染症への対応に追われた一週間、チームは文字どおり「一丸」となって準備を進め、ホームゲームでの今シーズン初勝利を目指した。限られたメンバーの中で尹晶煥監督が表現しようとしたのは、昨シーズンからの強みである守り抜く守備、そしてカウンターによって一つでも多くの決定機を生み出し、それをゴールに結びつけようとする尹体制下の“原点回帰”だ。
自陣深くに構える5-3-1-1システムは、チャン ミンギュをアンカーに据える3ボランチ、2列目に立つ櫻川ソロモンが相手のビルドアップを消そうとする過去に例のない配置を採用した。この戦術はポゼッションに絶対の自信を持つ相手にピタリとハマり、狙いどおりに互角の戦いを演出した。
尹監督が振り返る。
「みんなが我慢強く90分戦ったという試合でした。出た選手ですごく守れました。残念だったのは、カウンターで何回かチャンスを作っていたけれどシュートまで持っていけなかったところ。そういうところの質を高めなければいけないという反省もありますが、勝点1は大きい」
苦しい状況下で獲得した勝点1には大きな価値がある。続くアウェイのツエーゲン金沢戦は、それを証明するために大きな意味を持つゲームだ。
柳下正明が率いて6年目となる金沢は、昨シーズン、厳しい戦いを強いられながらも粘り強さを示し、17位でリーグ戦を戦い終えてJ2残留を決めた。今オフには長年チームを支えたDF作田裕次の現役引退を皮切りに、MF金子昌広、FW瀬沼優司とベテランを放出。サガン鳥栖から23歳のDF松本大輔、サンフレッチェ広島から21歳のMF松本大弥、鹿島アントラーズから19歳のMF須藤直輝、湘南ベルマーレから23歳のMF平松 昇、ガンバ大阪から20歳のFW塚元 大らJ1クラブから若く有望なタレントを期限付き移籍で次々に獲得し、さらに栃木SCから36歳の元日本代表FW豊田陽平を獲得して大幅な戦力アップを遂げた。
尹監督が言う。
「(柳下正明)監督さんのサッカーはボランチを経由してボールを散らすことが多い。そこをどういう風につぶすか。ヘディングが強い選手がいて、両サイドハーフには仕掛けてくる選手がいる」
前節はFC町田ゼルビアに1-2と敗れたものの、豊田と林誠道の2トップ、平松と嶋田慎太郎の両サイドは相手に脅威を与えた。彼らの存在感をいかに消すかが、ジェフにとっては勝敗を左右する大きなポイントとなりそうだ。
新井章太が言う。
「後ろからのビルドアップを含め、前には豊田(陽平)選手というターゲットもいます。なかなか手強い相手だという印象を受けました。(豊田選手は)非常にエアバトルが強い選手で、フィジカルで負けてしまう場面もあるかもしれませんが、一人ひとりがベストを尽くして戦えば周りがカバーできます」
勝点3を手に入れるために求められるのは、やはり攻撃の精度だ。前節の山形戦では守備偏重型の戦術を採用しながらもいくつかの決定機を作ったが、やはりゴールにはつながらなかった。その改善点について、福満隆貴が言う。
「前節は、ずっと(山形に)攻められていたと感じています。その分(失点を)ゼロで抑えたことはプラスに捉えていい。粘り強さを引き続き徹底しなければいけません。だからと言って攻撃を疎かにしてはいけないので、個人としてもチームとしてもチャンスを決め切るチーム作りを普段のトレーニングからしていかなければいけないと思っています」
自分たちの力で作った“いい流れ”を、今度は勝点3につなげたい。第3節終了時点のJ2リーグは混戦模様。ここで手に入れる勝点3は、今後においても重要な意味を持つに違いない。
尹晶煥監督
(前節・山形戦は)みんなが我慢強く90分戦ったという試合でした。出た選手ですごく守れました。残念だったのは、カウンターで何回かチャンスを作っていたけれどシュートまで持っていけなかったところ。そういうところの質を高めなければいけないなという反省もありますが、勝点1は大きいです。今いる選手でこのような戦いをしなければいけない中、選手たちはこの前の試合(山形戦)ですごく戦っていたので、次はより集中して戦ってくれると思います。
金沢(のスタイル)というより、(柳下正明)監督さんのサッカーはボランチを経由してボールを散らすことが多い。そこをどういう風につぶすか。ヘディングが強い選手がいて、両サイドハーフには仕掛けてくる選手がいるので、守備では今までやってきたことを話しながらうまく合わせていかなければいけないと思います。(ジェフとしては)やはり攻撃のときに焦ってしまうことが多かったので、もう少し落ち着かせたいという思いはあります。前の試合よりは落ち着くとは思っていますが、そういう風にやっていくしかないと思います。
新井章太
(前節は)相手にボールを持たれる時間が長く、カウンターから一発で仕留めることができなかった試合でした。次は勝ちに徹する姿勢を出すこと、そこは、みんな意識をしてトレーニングしています。
ジェフに加入したこの2年間で金沢と対戦しましたが、映像を見る限りでは、やろうとすることがハッキリしています。後ろからのビルドアップを含め、前には豊田(陽平)選手というターゲットもいます。なかなか手強い相手だという印象を受けました。(豊田選手は)非常にエアバトルが強い選手で、フィジカルで負けてしまう場面もあるかもしれませんが、一人ひとりがベストを尽くして戦えば周りがカバーできます。1対1のところでも、サッカーは仲間がいるのでみんなで守りたいと思います。相手に苦手意識はないですし、1つ勝てば相手にプレッシャーをかけられるので、しっかりと勝ちたいです。
自分にとっては勝負の年。チームをどれだけ引き上げられるかというシーズンに入っているので、それを続けて頑張りたいです。次の試合、その次の試合でも勝点3を取らなければ上位にはいけないので、それを全員に根付かせて強いチームを作りたいと思っています。
福満隆貴
前節はイレギュラーな1週間で、そのなかで勝点1を取れたのは大きかったのですが、ホームゲームだったので勝点3を取る力を付けなければいけないとあらためて感じました。(前節は左ウイングバックでプレーしたが)サイドが変わってもやることは変わりません。自分自身のプレーを心掛けていましたし、スムーズに試合に入れたと思っています。
(金沢は)ロングボールが多くなると思うのでセカンドボールが鍵になると感じています。システムがミラーゲームにはならないという予想なので、一瞬の隙を作れると思っています。一瞬の隙をしたたかに狙いつつ球際や運動量で負けないことはもちろんのこと、前節苦しんで取った勝点1の流れを金沢戦にぶつけたいです。もっと良い雰囲気にする大事な一戦なので、一人ひとりが強い気持ちを持ってアウェイに乗り込むことが一番だと思います。
前節は、ずっと(山形に)攻められていたと感じています。その分(失点を)ゼロで抑えたことはプラスに捉えていい。粘り強さを引き続き徹底しなければいけません。だからと言って攻撃を疎かにしてはいけないので、個人としてもチームとしてもチャンスを決め切るチーム作りを普段のトレーニングからしていかなければいけないと思っています。
[前節の布陣/金沢]
[前節の布陣/ジェフ]
[戦績/金沢]
J2第1節 02/19 vs 徳島(A) 0△0
J2第2節 02/27 vs 群馬(A) 0△0
J2第3節 03/06 vs 町田(H) 1●2
[戦績/ジェフ]
J2第1節 02/20 vs 岩手(H) 0●1
J2第2節 02/26 vs 琉球(A) 2○1
J2第3節 03/06 vs 山形(H) 0△0
[過去の対戦成績]
19/04/07 金沢 1-0 千葉
19/11/03 千葉 2-1 金沢
20/07/15 金沢 0-2 千葉
20/10/21 千葉 2-0 金沢
21/04/11 金沢 0-1 千葉
21/07/17 千葉 2-1 金沢