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2000 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

11.18(土) 16:04 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第13節

ジェフユナイテッド千葉

市原

4-3
2前 半2
1後 半1
1延長前半0
アビスパ福岡

福岡

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

ベルデニック監 督

結果には満足している。ただ、冷静にゲームを分析すると、理論的に説明できない、偶然的要素が多かった。立ち上がりの早い時間に得点を奪ったが、残念ながらその後が考えていたゲームプランと違った。ボールを動かしながらサイドの高い位置からクロス、あるいはセンタリングを使う作戦だったが、1点を先行したことで慎重にいきたくなったのだろう。どうしてもロングボールが多くなってしまった。ハーフタイムにもう一度指示し、自信を持たせたことで後半はよくなった。また、選手交代をはじめ、試合の中でできる戦術をフルに使って打開を図った。そして、Vゴールにつながった。数的優位になりながら、プレッシャーから1トップに対し3人が残ってしまうなど、今日のような失敗もわれわれの弱点。ただ、いい面もあり、例えばその一つがゲームの終盤でもう一度上がってくるコンディション面といえる。2カ月間にわたり、選手がハードワークをしてくれた賜物だ。残念ながら残留を確定するには1ポイント足りなかったが、残り2試合で奪いたい。今日の勝ちで、1部に残れるものと確信している。

─── 前節の試合後に「ゲームを支配しながら得点が奪えない」といっていたが、その改善策としてどのような練習を行ってきたのか。

決定力アップはもちろんだが、ゾーンを高い位置にして、なるべく前でボールを奪う。そして、ボールを奪ったあと、前に行く人数を増やす作戦だった。うまくいった半面 、コンパクトな守備も失われたので、その辺は改善していかなければならない。

─── 今日はバロンに代えて小倉を起用したが。

先にも述べたように、今日のゲームプランはボールを動かしビルドアップしながら、ラストパスを供給することだった。ロングボール主体の際はバロンを起用するが、今日のゲームプランだと小倉のほうが最適だった。全体を通して、彼はベストパフォーマンスを見せてくれた。そして、数的優位になった時点でバロンと廣山を投入。廣山のセンタリングがあってこそ、バロンが生きるものと思っている。

─── 自分たちがボールを支配しているにもかかわらず、ディフェンスラインの押し上げが遅いのはなぜなのか。

やはりプレッシャーだろう。後ろで何か起こることを恐れてしまっている。カウンターが怖いので、思い切って押し上げられない。一度押し上げて、すぐにカバーに入るといったプレーができればいいのだが……。あるいはスピードのあるリベロがいれば、状況はまた変わってくるのだろう。

─── 来季に向けての改善点は。

今はまだ答えるには早い。多くの苦しみを味わいながらようやく勝ち点を奪ったばかりだし、まだきちんと残留も確定していない。ただ、チームに経験が足りないのは確か。あるいは、今日のアビスパのように経験のある選手が必要だろう。とにかく、勝つためにはどういうことをすればいいのか、それをしっかり選手が把握することがポイントになる。

山口 智MF 5

勝ててよかった。最高の結果だと思う。ただ、まだ2試合残っているので、上を見て戦っていきたい。福岡は優勝争いをしているチームなので、厳しい戦いになるのは試合前から分かっていた。攻撃的にいく予定だったし、3失点したけども勝ったからいい。勝利という結果が一番の薬だし、勝ったことに意味があるので最高ですよ。京都が負けてくれて楽にはなったが、まだ100パーセント決まったわけではない。何が起こるか分からないので、次の試合も全力でぶつかって早く残留を決めたい。

廣山 望MF 11

結果的に勝ったからすべてよし。ロスタイムのバロンのゴールが決勝点に結びついた。練習試合も含めて点が取れない状況が続いていたので、今日のように点を取ったゲームで負けるわけにはいかなかった。僕はゴールだけではなく、アシストという武器もある。今日は小倉、バロンと二人がいたので、右サイドからいいクロスを上げれば必ず点を取ってくれると思っていた。前がかりになった分、後ろがあいてしまったのが反省点。まだ2試合あるので頑張りたい。

小倉 隆史FW 31

いけるところまでいけといわれていたので、前半から飛ばした。飛ばしすぎたおかげで、延長に入って少しスタミナが切れてしまったけど。逆転されながらも、よく追いついたと思う。バロンがよく決めてくれた。いい意味で緊張感もあって楽しかった。残り2試合も勝つつもり。国立といういい舞台でやれるのもうれしいので、ぜひとも頑張りたい。

茶野 隆行DF 4

前の2試合はノーゴールだったので、先に点を取ってくれれば楽にゲームが運べると思っていたが、ミスもあって失点を重ねてしまった。本当なら90分で勝てる試合だった。相手に退場者が出て押せ押せだったが、逆に慌ててしまった部分もある。だからこそ勝てて本当によかった。

中西 永輔DF 2

途中逆転されたが、今振り返ると先行できたのが大きかった。特に、点をとれたのが最大の収穫。ただ、本当は90分で勝てた試合だし、前がかりになりすぎて3失点したのは反省点。その反省点をトレーニングで修正し、今度の試合で勝ち点3を取って残留を決めたい。途中からリベロのポジションに入ったが、元々監督の構想にあったこと。ただ、練習試合で退場になったり、ケガをしたりと実戦で試す機会が少なかったので、多少の不安もあったが。とにかく、残留が本決まりになるまでは何ともいえない。追いこまれたチームは必ず力を出すし、油断せずに自分たちの力で決めたい。