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2001 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

8.11(土) 18:34 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第1節

ジェフユナイテッド千葉

市原

3-1
0前 半1
3後 半0
東京ヴェルディ1969

東京V

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

ベルデニック監 督

今日は前半と後半で違うチームだった。アグレッシブな相手に対して前半は受け身になり、われわれは待ち構えるだけ。また、ヴェルディは、能力の高い選手がハイクォリティのプレーをしたのに対し、われわれは組織で抑えることができなかった。しかし、後半は一変。戦う姿勢を前面に出し、相手を上回るモチベーション、闘志があった。とにかく前半は、止めてパスして味方を探すような感じで、大事になりすぎていた。その辺を修正し、ダイレクトパスを使ったり3人目の動きができたことが、逆転につながったと思う。後半は今までやってきたこと、オフェンシブなサッカーをグラウンドで実戦してくれた。今後、より勝つためには、前半のような動きではダメ。この短い期間で、ジェフは立場がガラリと変わってしまった。多くのチームが勝ち点を取ろうと立ち向かってくる。そういう意味で、後半に修正できたのはよかった。

─── 前園が退場になったあと、何か指示はしたのか。

相手の攻撃の選手が退場になったことから、中西か吉田が一人をつかまえて、もう一人は前にはじき出すようなディフェンスを指示した。また、攻撃に関しても、余った一人が中盤で数的有利を作り出すように変更した。

─── 阿部と武藤を代えたが、その交代のタイミングについてと、どんな指示を出して送り出したのか。

武藤は足に不安を抱えていて、ベテランだから自分のコンディションはよく分かっている。自分から交代を要求していたし、ちょうど阿部を入れるタイミングと合った。相手が一人少なくなったことから、ボランチのうちの1枚がペナルティエリア内に入るぐらいまで上がり、シュートの部分までかかわるようにと指示した。

─── 崔龍洙の出来は。

後半は周りが機能し、崔龍洙を生かすようになった。彼自身も、相変わらずの素晴らしい決定力を見せてくれた。だからこそ、彼も常に集中することが必要。前半のプレーがよくなかったのは、チーム全体と同じく集中が少し欠けていたためだと思う。

─── 前半受け身になっていたのは、今では追われる立場になったためか。あるいは、ナビスコカップ(ジュビロ戦)の疲れがあったせいか。

おそらく両方だと思う。ジュビロ戦はよく戦って引き分けに持ち込んだ。そして、ヴェルディのように順位の低いチームは、何も恐れず立ち向かってくる。そんな相手を上回るためには、われわれも100パーセントのパフォーマンスを発揮することが大事。そして、常に全力で戦うことを、今は学んでいる最中といえる。

─── チームの状態が悪くても後半に立て直し、勝つことができるというのは、戦術の理解度が上がっているということか。

確かに、去年と比べてチームは確実に成長している。能力の高い新しい選手が入り、今までいた選手も過去の経験を生かしながら、よく学んでくれていると思う。

─── その辺を踏まえて、目標設定に変更はないか。

シーズン前に掲げた8~10位に変わりはない。ただ、細かいスパンでいえば、毎試合100パーセントのパフォーマンスを発揮させるのがわれわれの仕事。その過程を経て、1位になることができればうれしい。今回の準備期間を利用し、選手に意識調査を行ったが、目標を優勝に置いていた。前向きに取り組んでくれるのは、本当にありがたいことだ。ただ、自分の立場から冷静に、客観的に分析すると、やはり目標は8~10位においている。

─── 崔龍洙の得点王の可能性は。

得点王に向かってまっしぐらだと思うよ(笑)。もちろん、ジェフがいい試合をするということが大前提だけどね。

崔 龍洙FW 10

前半は調子がよくなかったが、後半にチームプレーでうまく点を取ることができ、勝てたことがすごくうれしい。毎試合ベストを尽くすつもりでやっている。2トップを組んでいる大柴は、ものすごくいい選手。とても助けてもらっているし、それが点につながっている。私も大柴も点を取ることに貪欲になり、チャンスを台無しにすることがないのが、いい結果を生んでいるのだろう。非常に呼吸があっていて、いいパートナーだと思っている。これからも勝利に向けて頑張っていくので、応援をよろしくお願いします。

阿部 勇樹MF 6

骨折してから長かったが、サポーターやチーム関係者に暖かく見守られ、今日までくることができた。1点先制されたものの逆転したように、チームに粘りが出てきたと思う。個人的には監督にもっと攻撃的にいけといわれたので、それを意識してプレーした。ファーストステージが2位。セカンドステージはそれ以上を目指して頑張るので、ぜひ応援にきてください。

武藤 真一MF 7

緒戦ということもあったが、自分自身のコンディションがあまりよくなかったので、その部分が気になった。チームとしても前半は悪かった。サイドにボールを出せず、バランスが悪かった。後半は回せるようになった。おそらく意識の問題。グラウンドが悪くても勝たなければいけないという意識が、後半に体が動くようになった要因だと思う。後半に盛り返せたことで、チームが強くなったことも実感できた。

中西 永輔DF 2

前半は悪かったが、相手がニ人交代して流れが変わった。桜井、小倉ともにいいプレーをしていたので、そのニ人が抜けて攻めやすくなった。前園が退場し、数的有利も幸いした。前半はジュビロとの試合で疲れていて体が重く、グランドも悪かったのでやりづらかった。

村井 慎二MF 19

前半は全員がボールを持ちすぎて、あまりパスが回らなかった。後半は相手が10人になって、そこをうまくつけこんで点を取ることができた。ケガの調子もだいぶよくなり、肩をうまく使えるようになってきた。自分でも持ち味をうまく出せていると思う。たとえ先制点を奪われても、今のジェフなら絶対にカバーできると思っているし、それぐらい攻撃力のあるチームになっていると思う。今後の課題は、相手が4-4-2のときの守備。今日も前半、うまくマークができてないところがあった。

大柴 克友FW 9

前半はチームが機能しなかった。ボールがうまくつながらず、攻守ともに意思の疎通が図れていなかった。ハーフタイムに話をして、すべてとはいわないが後半よくなった。ただ、今日のような試合では今後は厳しいと思うので、しっかり修正しないといけない。

長谷部 茂利MF 8

勝ててよかった。改めて今日は、前の選手に助けられたと思う。ただ、もう一つ質を上げていかないといけない。ジュビロは天候が悪くても80分いいプレーができるが、ウチは60分ぐらい。その差を埋めていく必要がある。