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2001 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

9.8(土) 18:34 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第4節

ジェフユナイテッド千葉

市原

2-1
2前 半0
0後 半1
浦和レッズ

浦和

国立競技場

試合終了

HEADCOACH

ベルデニック監 督

今日の試合を、前半と後半の二つに分けて考えてみたい。前半はいいゲームだった。しっかりとしたボールポゼッションから、相手の背後に飛び出して決定的なチャンスを作った。われわれが取りたい形でゴールを奪うことができた。守備もアグレッシブだったし、ファーストステージの状態がいいときのゲームだった。2-0とリードしたことで、後半は少し引き気味にした。相手の背後にスペースができるので、カウンターで追加点を取るチャンスだった。実際、2、3度決定機を作ったが、残念ながら得点を奪うことはできなかった。逆に、相手が押し込んだときの流れからFKを与えてしまい、1点を奪われてしまった。もちろん、相手も気持ちを前面に出してくるのは分かっていたが、組織というよりは個人個人の場面で負けていたし、まだまだ改善点は多い。ただ、重要なのは、45分とはいえ久々にわれわれのサッカーをできた点は大きい。あるいは、後半は悪かったにもかかわらず勝つことができた。これからもプレーの向上に向けて頑張りたい。

─── 前半、いやなボールの取られ方がほとんどなかったが、後半は失点のシーンを含めて多くなった。疲れて動きが落ちると、仕方がないことなのか。

コンディションの改善というよりは、判断の問題。1対1のシーンで、無理する場面ではないのにつっかけて、それでボールを取られてしまう。FKからの失点の場面もそうだったし、簡単にパスしてフリーになる動き、判断が必要だ。あるいはカウンターにしても、全員がディフェンスラインに戻るのではなく、全体がバランスよく守らなくてはいけない。ロングボールを放り込まれ、そのセカンドボールを拾えなかったのもそのためだ。これらの問題は、練習だけで改善できるものではない。試合を教訓にするのも大切になる。

─── 崔龍洙の交代は。

どこかケガがあったみたいで、彼から申し出があった。

─── ワールドカップ予選から帰国したばかりの、ミリノビッチとムイチンのコンディションはどうだったのか。

ミリノビッチは今日もいいパフォーマンスを見せてくれた。ディフェンスラインを安定させる仕事をこなし、そして正確なビルディングアップで攻撃の起点となった。ファーストステージのときに同じようなケースがあったが、正直、そのレイソル戦のパフォーマンスはよくなかった。多少の心配はあったが、その不安をいっそうするプレーだった。ムイチンも持っているものをすべて出してくれた。ボールキープや流れを変えるプレーでチームを引っ張った。ただ、出て行って戻るようなプレーを続ければ、当然疲れも出てくる。その辺で判断力が鈍った場面もあったが、マイナス面を差し引いても要求以上のプレーを見せてくれたと思う。

─── 今日の坂本の評価は。

トータルで評価するとよかった。特に、ディフェンス面の1対1で負けていなかった。攻撃面でも、今までより多くチャレンジしていた。彼のクロスから1点をとったことも、きちんと評価しなければならない。ただ、ボールを持ったときの判断力がまだまだ。それは経験のなさからくるもので、仕方がないことだ。まだ経験の浅い彼に、すべてのことは要求できない。

崔 龍洙FW 10

自分の2得点より、チームの勝利がうれしい。今日もチームが一丸となってプレーし、自分たちのプレーができたと思う。今後も一つ一つ勝っていけば、ファーストステージ以上の成績につながると思う。毎試合、ベストを尽くして頑張るので、皆さんももっと応援してください。

ミリノビッチDF 5

正直、疲れもあるし、時差ボケも感じている。今日の相手はレッズということで、7月に一度負けているし、強い相手。どうなるかわからないけど、全力でやるしかないと思っていた。レッズとの対戦で注意した点はまず、スピードのある選手が多いので気をつけること、また、もう一つは自分のサッカーをすることに気をつけた。レッズは後半システムを変更してきたが、多くのチャンスは与えていないし、逆に、自分たちのほうがチャンスは多くつくった。その影響はなかった。

坂本 將貴MF 23

崔龍洙さんにいつもアシストしろといわれていたので、1点目に貢献できてよかった。自分もそうだけど、今日はチャンスを外すことが多かった。そのチャンスを決めることができれば、もっと楽だったんだけど……。ムイチンに少し疲れがあって、後半はタメを作れなかったのも苦戦の原因。

阿部 勇樹MF 6

アシストは崔龍洙さんがうまく動いてくれた。試合の最初は前線でボールを失う場面が多かった。ただ、前半終了間際にはボールもキープできるようになっていた。後半に入ってレッズが攻めてきたが、それでもチャンスはあった。3点目を奪えていれば……。

茶野 隆行DF 4

前回負けている相手のうえに、あまり勝っていない国立での試合ということで、みんなにどうしても勝ちたいという気持ちがあった。後半は相手のペースになってしまった。1点に抑えることができたものの、課題はまだまだたくさんある。途中、アドリアーノをどうしてもフリーにしてしまう場面があり、その点はハッキリさせようと武藤さんと話した。ファーストステージと比べ、対戦相手もうちをよく研究していて、崔龍洙さんや克さん(大柴)などへのマークが厳しい。周りがサポートしたりして、もっとバリエーションを増やしていかないといけない。ディフェンスとしては失点をゼロに抑えたい。今後も楽な試合はないので、頑張って勝ち続けたい。