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2005 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

3.19(土) 15:04 J LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 第1節

ジェフユナイテッド千葉

市原

3-1
0前 半0
3後 半1
大分トリニータ

大分

大分スポーツ公園総合競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

正直、うちが勝つとは思っていなかった。うちの選手は自分たちがボールを回せるんだというプレーをしていた。ボールは回していたが、実際に危険なプレーができていなかった。それではうまくいかないし、ゴールは奪えない。トリニータのほうがしっかりと動いて点を取りにいこうという姿勢が見え、前半はCKが10回ぐらいあった。その勢いがトリニータのゴールを生んだと思う。そして、そのゴールでうちの選手が目を覚まし、しっかりプレーをしはじめた。最初は、ただボールを動かしていただけのプレーが、失点をして目を覚ましてからは初めて動き出した。逆に、それによってトリニータは何をしていいかわからなくなったのではないか。最初の試合内容ではジェフはよくなかったが、1点を取り返したあとに心理的に楽になったと思う。トリニータはホームゲームだったし、リスクを冒して攻めようという勢いがあった。ただ、最後はウチがそれを利用した格好になった。ときには内容がよくなくても勝つ試合がある。サッカーにはよくあることだ。結局、ジェフは内容はよくなかったが、試合には勝った。ただ、サッカーには偶然はないと思っている。勝つには勝つ理由がある。逆に、いい試合内容でも負けることはある。今回の試合は内容が悪かったというよりも、効率的な動きができなかった。最初のような状態では、3日試合しても点が入らないだろうと思っていた。ただ、最終的にはそういったプレーを続けていたにもかかわらず3点を取った。ということは、監督がすべてを知ることはできないということだ。

─── 工藤選手、林選手投入の狙いを教えてください。

もちろん、交代選手を入れるときはポジティブな意味で何かを変えようとしている。ベンチに座っていた選手はベンチにいたということ自体が満足ではないわけで、グラウンドに出たときに何かをやるだろう。交代選手が入って点を取った、そのことに関しては記者のみなさんはこの監督はすごくいい監督だと思っていると書くだろうが、その逆、交代して入ったのに点を取らなかったときは注目されないもの。でも、実際には点を取らないことのほうが多い。

─── 大分の攻撃陣、特にマグノ アウベスに対してどのように臨んだのか。

チームが勝ったわけで、誰かがアウベスを抑えたから勝ったわけではない。ただ、やはりアウベスはすごくいい選手で、アウベスを抑えることができたら、ディフェンスの仕事の半分は終わっている。ただ、アウベスを抑えた選手を助けた周りのチームメートがあってのこと。チーム一丸となって行った仕事だ。また、アウベスのためにも、トリニータのためにも、アウベスを一人の大きな選手として注目しすぎるのはよくないのではないか。

─── 今日、勝った理由は?

勝った理由を考えて、哲学的に語ろうと思えばどれだけでも話せるが、勝った理由は多くゴールを取ったから。どうやってゴールしたかというと、うちが1点目を取ったとき、トリニータは1-0で勝っていたわけだが、それまでトリニータはすごくいいサッカーをしていた。リスクを冒してどんどん攻めていた。確実にボールを回していた。そういう状況で、うちは1点取って追いついた。その中で、トリニータはリズムを崩すだろうし、うちは勢いに乗った。結果として、トリニータがリスクを冒してどんどん攻めようとした。そこをうちが利用した形になった。試合は1-1で終わってもおかしくなかったが、そのような状況で同点に追いついたのが勝った理由だろう。

水野 晃樹MF 29

今日の出来はよくなかった。サイドからうまく崩すことができなかった。いいポジションでボールを受けることができず、リズムにも乗れず、相手の時間が長かった。もう少し、サイドで落ち着いてボールを動かせればよかったが……。次の試合までにうまく修正したい。

林 丈統FW 9

巻のケガもあって急遽の出場だった。点を取ることだけしか考えなかった。トリニータは今までチームとして、個人としても相性がよかったので、負けられないというプレッシャーもあったし、何とかしたいと思っていた。うまくゴールを決めることができてよかった。今後も頑張る。

坂本 將貴MF 2

ロングキックが多くなってしまい、セカンドボールも拾えなかった。うまくボールが回せなかったし、つまらないミスで相手にボールを取られてしまった。個人的にもダメ。

工藤 浩平MF 20

いつもどおりのプレーをしようと思って入った。チームのリズムが悪く、シュートまでいってなかったので、前線でタメを作るなどで、チャンスを作れればと思っていた。ゴールシーンはタケさんが頑張って上げてくれたので、決めることができてよかった。今後の課題としては、いい時間帯をもっと長く続けられるようにしたい。相手に合わせてボールが回らない時間帯をなくしていきたい。

阿部 勇樹MF 6

前線に攻め込んだときにうまくサポートできず、前が孤立、ミスしてボールを奪われてカウンターをくらっていたのが問題。後半は、徐々にゆっくりボールを回したり、後ろから飛び出したりができるようになった。前半はトリニータが前にきていた分、後手後手になってしまった。反省点はたくさんあるが、悪いなりにも勝ててよかった。次の試合に生かしたい。