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2005 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

6.11(土) 16:04 J LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 第6節

ジェフユナイテッド千葉

市原

3-2
0前 半2
3後 半0
FC東京

F東京

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

計算の上ではジェフの予選通過はほとんど決まっていた。FC東京が6-0で勝つのは難しい数字だし、逆に、柏レイソルがそのような数字で勝つのも難しい。だから、ジェフにとっても、FC東京にとっても大きな挑戦ではなかった。その中で、前半はFC東京の方が賢いプレーをした。

ただ、それはFC東京がジェフよりいいプレーをしていたというわけではない。賢くやっていたということ。ジェフは100パーセントの力を出さなくても勝てるようなチームではない。それは、ジェフに関係する人、観客、サポーターのみんなが見たと思う。後半はいつものプレー、やるべきことをやり、少しの運も手伝って3点入れることができた。それが勝利という結果になった。

─── 前回のFC東京戦は4バックを試したが、今日3バック。戻した意図は?

3人と言っているが、うしろは3+1でした。3+1は4だよね。今日の相手のプレーに合わせただけ。もちろん、どんなチームに対しても、敬意を払って試合をしているので、相手に合わせた形を取った。相手チームを無視して自分たちのプレーだけをするという考えを私は持っていないし、そのようなプレーができる選手でもない。

─── ナビスコカップ予選を通して、成長したと感じる部分はありますか?

そういうことは考えていない。それに、予選を突破したが、この先どうなるかまったくわからない。このカップ戦は、リーグ戦のチームを4つに分けただけ。それに勝ったというだけだ。カップ戦は興味ぶかい試合が多く、いいことだが、代表のほうが注目され、残念な部分もある。ただ、代表はものすごく大きな仕事をしてくれたわけで、そういう意味ではだれも文句はいえない。

─── ハーフタイムにうぬぼれたプレーをしているとコメントしましたが……。

私は、まだ一度も選手にゲキを飛ばすために、蹴飛ばしてはいない。いつも、言葉を使っている。蹴飛ばさなければならない状況になったときはもう手遅れだ。いまのところ、言葉だけで選手に目を覚まさせることができている段階。それができないときは、どうしようか。それとも、私がクビになるか、どちらかだろう。

─── 先週はあまりよくなかったが、今週は後半、いい形ができていたが、1週間でどこが変わったのか。

大分トリニータ戦は今日の試合とすごく似ていたと思う。この1週間で何をやったかというと、少し練習量を減らしただけ。また、もう一つは後半に雨が降ってきたということ。そのため、選手が涼しく感じたので走りやすかったし、グラウンドが濡れればボールは早く走る。ジェフは常にボールを動かす練習をしているので、濡れたグラウンドがジェフの味方をしてくれたともいえる。トリニータ戦は、うちの話だけではなく、トリニータ自身がいいプレーをしていた。すごくタイトにマークについて、今日のゲームと似ていた。結果的に1-1だったが、さっきもいったが、ジェフは50パーセントの力で力を発揮できるようなチームではない。100パーセント自分たちがやることで力を発揮するので、あの試合は結果的には1-1だったが、うちが勝ってもおかしくなかった。うちの選手は引いてカウンターをするというよりは、ホームゲームでは常に攻めるサッカーをしている。サッカーが興味ぶかいのは、自分たちのプレーをするだけではなく、相手のプレーがあって、どう対応するかということ。

─── 日本代表がワールドカップ出場を決めたが、予選の戦いぶりを見て。

正直に答えれば、しっかりとした結果のためのサッカーをした。その意味では素晴らしいプレーだった。それはすごい資質で、必要なことをやったわけだから。この2試合はとても大切な試合で、ものすごく賢くプレーしたと思う。結果を出したわけだが、メンバーの構成をみれば、ガチガチに守るようなチームではない。有名で、経験のある選手、チームとしてボールを動かせる選手をグラウンドに立たせながら、確実な結果を出した。ものすごく賢くやったと思う。あとは、高原、久保のケガが治れば、さらにいいチームになるだろう。日本のサッカーがこれから発展していく大きな機会を得たと思う。

ポジティブに考えて、これからワールドカップまでの1年間、またその後の数年に対して、これから発展できるシチュエーションを得た。それは全員にとっていいことだよね。飛行機がもう少し早く飛ぶ時代になれば、南米とヨーロッパと日本が近づいてもっと発展できるのではないか。

─── ワールドユースについて。

日本はもう負けているから優勝するのは難しいよね。ただ、ヨーロッパの人間がどのようなプレーをするのかを見てほしい。例えば、オランダはユースチームなのに、典型的なオランダのサッカーをやっていた。A代表もああいったサッカーをするんだ。パスのつなぎもうまいし、早くプレーもするし、サイドチェンジもうまい。個人技、一人で何かができる選手がたくさんいる。身体能力も高いチーム。ここで日本の問題は記者のみなさんや日本の指導者が考えるべきだが、身体的、身長、体格で劣った日本がどうやってそこを埋め合わせるか、自分たちの道をみつけていくかだ。そこはものすごく大事なこと。日本で192センチある選手を11人集めるのは難しいこと。ということは、自分の道をみつけることが大事だ。何をコピーしても、コピーはコピーだ。自分たちの道を見つけるべきだ。日本の選手はヨーロッパの選手が持っていない素晴らしい資質を持っている。それを私がいう必要はないし、そういったプレーを日本人はやっている。また、いつも言っているが、私が日本にいるから、ひいきめいたコメントをしているわけではない。もし、私がヨーロッパに戻ったら、いまの言葉を覚えておいてください。

坂本 將貴MF 2

前半は全体としては悪くなかったが、失点のしかたが悪かった。相手のシステムに対して、どう対応するのか。もう少し、ボクが下がってもよかったかもしれない。前半の部分は油断はどこかにあったかもしれない。気持ちの中に優位に立っているというのがあった。早い段階で失点してしまったしね。守備陣の問題だけでなく、ボールの失い方が悪かった。後半は、規律を守ってしっかりとしたディフェンスができたと思う。課題も出たが、リーグ戦中断中にしっかりと修正したい。

楽山 孝志MF 23

今日は、やりたいポジションであるトップ下でプレー。だけど、もっと自分の特徴を生かせればよかったと思う。結果を残したかったので、放ったシュートは決めたかったが……。今後、もっと頑張ります。

立石 智紀GK 1

後ろから見ていて、全体的に前半は動きが少なかった。相手が立ち上がりから飛ばしてくるのはわかっていたし、そういった話もチーム内ではしていたのだがやられてしまった。後半、早い時間に1点を返すことができたので、これでいけると思った。勝って決勝トーナメント進出を決めることができてよかった。ここで勝つのと負けるのでは大きな違いですから。今後も、チーム、個人的にも頑張りたい。

羽生 直剛MF 22

失点の場面は集中力が欠けていた。一気に2点を奪われ、ゲームプランは崩れてしまった。ただ、後半は相手の運動量が落ちたし、こちらもリズムをつかみなおすことができた。ゴール? こぼれ球に対して、トラップがうまく決まらなかったので、シュートコースはもうあそこしかなかった。とにかく、シュートをと思って打ったら決まった。よかったです。これからJリーグは中断しますが、もう一度、課題などを修正したい。

ポペスクMF 8

今日は勝てて私たちもうれしいし、サポーターにとっても喜びになったのでは? 前半は集中力が欠け、プレーはよくなかった。決勝トーナメントを意識しすぎたのかもしれない。チームとしてやりたいことができていなかった。動けなかった。後半、気合いがうまく入っていいプレーができ、3点を奪って勝つことができたのは大きい。自分がゴールを決めることは大事だが、そのゴールが勝利につながったことがうれしい。ただ、今後はもっと厳しい戦いが待っているので、それに向けて頑張る。サポーターにはいつも助けられている。今後もサポートしてほしい。

林 丈統FW 9

前半は全然ダメだった。チームとしても個人的にも何もできていなかった。このままでは終わりたくないという気持ちが逆転につながった。0-2で負けていたのでFWが何とかしないとと考えた。ポペスクの同点弾のアシストは、諦めなかった気持ち、何とかしようという気持ちでボールをつなげたのがよかった。