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2005 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

8.13(土) 19:05 J LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 準々決勝第2戦

ジェフユナイテッド千葉

市原

2-2
1前 半0
1後 半2
ジュビロ磐田

磐田

ヤマハスタジアム(磐田)

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

最初に、こちらから質問したいんだけど、この机にある、ヤマザキナビスコカップのお菓子は宣伝用? それとも、もらって帰ってもいいの? ただ、乾いたものばかり食べるとノドが乾くよね。

さて、試合のことだけど、今日一番のインフォメーションは、試合に出て、しっかりとプレーできるジェフの選手は10人だけではないということ。多くの観客、多くの人たちがそれを理解したと思う。今日、普段はレギュラーではないのに、試合に出て、レギュラーと同じようにプレーできた選手がたくさんいた。具体的にいえば6人のレギュラーが抜けていた。今日、6人がいない中で勝ったので、今後どうするかが問題だ。この2試合、内容的にもしっかりと勝ったと思う。一つひとつは説明しないが、ゴールのチャンはうちのほうが多くあったし、最後に計算すれば、ゴール数もうちのほうが多かったということ。これだけレベルの高い相手に対して、勝てたということだ。そういう意味ではジュビロもこれからいい試合をしていくと思う。

─── マリオ、ストヤノフが抜けたが、そのことについて、試合前に何か話をしたのか。

試合の前に、外国人が抜けているという話をすることは、試合に出ている選手を信じていないということになる。だから、試合前には外国人選手に関しては何もいってない。そんな話をしたら、逆に、試合に負けたときに、それが原因だったといいわけになってしまうからね。

─── 後半になって、攻め合いになったが、監督として、どこかで落ち着かせたかったのか。

うちは、試合前から落ち着いたプレーを心がけた。そういった意味で前半はあのようなゲームになった。後半もうちは何も変えていない。ただ、点を取るべきチームがプレッシャーをかけてきたということ。うちは、それに対して、落ち着いてプレーしていた。試合前に選手にも話したが、リードされているチームが、1点を取ったとき、普通のチームだと心理的にもう1点とりにいこうとするし、周囲の観客もそれを期待する。

そういったときに、強い神経を失わないように。逆に、同じように、ジェフが1点取ったときに、また、その勢いでもう1点取りにいこうとして、前がかりになって逆に失点するということが起こらないようにとも話した。もし、自分たちがゴールしても、前がかりにならないで落ち着くこととね。それが結果にもつながった。第1戦を終えて、1点リードという心理的な利点がうちにはあったしね。そういう意味では選手たちに、心理的なこと、哲学的なことを試合前に話した。選手たちがゴールを取ることだけに、取られることだけに気を取られないようにそういった話をした。試合を広い視点で、全体的に見ることができるようにね。監督がそういった話をするのもたまに必要だ。

─── 練習試合とは違い、阿部がボランチで中島がリベロだったが。

練習試合でその布陣を組んだのは相手をあざむくためにやった。イリアン(ストヤノフ)がいないということで、ディフェンスに阿部を入れ、中盤に中島を入れたら、2つのポジションで選手を代えることになる。代表から阿部が戻ってきて、イリアンの代わりに中島をリベロに入れれば、ポジションの変更は1つだけ。あまりポジションを変えたくなかった。

─── 判定についてはいかがですか?

審判は審判が思ったように吹いたのでは? 私が話すことはない。

─── 代表から戻ってきた2選手がゴールを決めましたが、何か得て帰ってきましたか?

川口も代表ですよね。代表のよしみで入れさせてくれたのでは? ただ、相手のすごいゴールもみましたよ? あのシュートは、VTRで半年ぐらい繰り返して見ることができるのでは? あんなところからのゴールは普通は入らないよ。あんなところから取られたらだれのせいにもできない。素晴らしいゴールだった。

最後に。うちが準決勝に進んだが、逆の結果になってもおかしくなかった。このクッキー持って帰っていいかな? ちゃんと最初に話したよね(笑)。

─── リーグ戦とナビスコカップの戦い方は変えているのでしょうか?

リーグ戦は毎回続いていくし、相手も違うが、トーナメント戦、特に今回の場合は、この2試合にどれだけ集中して準備できるかが重要だった。それをできたほうが勝ちあがれる。トーナメントのほうが心理的には重荷になる。お互いによく知っている選手たちが連続して戦うのだからそれは難しい。相手が知らない何かをやろうとしても、お互い知っている相手だし、2回連続だからね。

結城 耕造DF 24

PKから多少、試合の流れが変わってしまい、後半は苦しかった。1点リードして第2戦を迎えたということもあって、大きくリスクを冒すことなくという気持ちはあった。もちろん、攻めるこころは攻めるが、あまり人数をかけすぎないことを意識した。だから、前半は後ろでボールを回す場面もあった。今日の試合では、中盤からFWにボールを回す場面でのミスが多かった。個人的には前の試合のほうがよかった。もう少し落ち着いてフィードしたかった。今後の課題です。

立石 智紀GK 1

今日はボールもきちんと動かせていたし、前半は落ち着いてうちのペースで試合ができたと思う。PKから少し流れが変わってしまったが……。2失点したが、ディフェンス陣はしっかりと相手2トップについて、仕事をさせなかったと思う。センタリングもあまり上げさせなかっただけに、自分としても守備しやすかった。

巻 誠一郎FW 18

ヤマ(山岸)が理想的なボールを上げてくれたので、あとは、体のどこかに当たってくれればという意識で飛び込んだ。前半は自分たちのリズムを保ちながらも、ゴールを奪うことができたので理想的な展開だったと思う。後半、相手も前からきたし、ファウルやすごいゴールでの失点だったので、気持ちを切り替えて立て直すことができた。90分間、走って、戦うことができたと思う。

阿部 勇樹MF 6

ゴールの場面は、雨で芝がスリッピーだったので、ゴロで蹴れば何とかなると思った。ただ、中央へボールがいってしまったので、ダメかなって思ったが……。ゴールできてよかった。勝って次につなげたかったが、とにかく、準決勝に進出できてよかった。リーグ戦がすぐに始まる。これまで、マークのズレなどで失点しているので、守備面での課題を修正して次の試合に臨みたい。

山岸 智MF 16

クロスは狙いどおりのボール。ああいったボールを上げれば、FWが入ってきてくれると思っていた。うちは第1戦を終えた時点で1点のリードがあったので、相手のやりかたにあわせてうまく戦うことができたと思う。

坂本 將貴MF 2

第1戦でのリードがあるし、相手がどういった戦いをしてくるのか、それを見て、こちらの戦いをしようと思っていたが、ジュビロは思ったより前からこなかった。前半はうまく自分たちのペースで戦い、1点を取ることができたのでよかったと思う。ただし、後半、こちらのペースになったときに、シュートが入らなかった。第1戦でも決定的な場面を入れられなかったので今後の課題。リーグ戦を含めて、今後、チャンスは必ず決めていきたい。