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2005 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

11.5(土) 13:07 J LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 決勝

ジェフユナイテッド千葉

市原

0-0
0前 半0
0後 半0
0延長前半0
0延長後半0

5 PK 4

ガンバ大阪

G大阪

国立競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

おめでとうという言葉は、私ではなく選手や関係者にいってほしい。特に、選手に対してだ。彼らは自分のキャリアの中で、一つのことを成し遂げた。試合に関しては、ここでいうことではないのかもしれないが、ガンバは早い時間から勝負をつけようとしてくるので、ウチが耐えればチャンスは必ずくると話した。最後はPK戦になったが、それまでにチャンスも作っていたし、話したとおりの形になったと思う。

─── いつもに比べて前半は中盤のマークがフレキシブルだったが。

選手は試合前に話したとおりにプレーしてくれた。中盤でマークをするだけになってしまうと、どうしても自分たちのプレーができなくなる。だから自分たちのプレーをするように強調した。見ていた人は分かると思うが、ガンバのチャンスはウチのDF陣が攻め上がってボールを失ったところから生まれていた。しかし、相手の攻撃の選手とウチの守りの選手が同数、あるいはウチのほうが少ないこともあったが、賢く対応したと思う。

─── 試合前にPKの練習をしたそうで、まさに思惑どおりのゲームだったと思う。そのPK戦に勝つには必然的要素が大事なのか、あるいは偶然的要素なのか。

神経の強いチームが勝つ。それはチームの質ともいえるし、特に心理的部分が大きい。勝負がつかないゲームに対して決着をつけるのがPK戦。だからこそ集中して臨むことが必要だろう。PKに進む過程で疲れていたり、あるいは集中していなければ勝つことは難しい。もちろん、運も必要だ。とにかく、論理的であって論理的でないルールがPK戦といえる。

─── この優勝の意味は。

私は日本に来るまで、ナビスコカップというものを知らなかった。この大会がどれだけ重要なのか、本当ならあなたに説明してほしいところだが、とりあえず置いておこう。試合にはリーグ戦とカップ戦があるが、リーグ戦は常に高い質を保たなければならない半面、カップ戦には多かれ少なかれ運も必要になってくる。だから、私はリーグ戦で優勝や2、3位に食い込むことが重要だと思っている。スポンサーの皆さん、怒らないでね(笑)。ただ、逆にいえばジェフはリーグ戦で6000~7000人の観客動員で、ガンバも1万5000人というところでしょうか。ところが、今日は国立競技場がほぼ満員になった。サッカーが好きな人が訪れたという意味で、このナビスコカップも非常に重要な役割を担っていると思う。来られた皆さんが満足したかどうかは別として、ジェフでもガンバでもない観客が来た。皆さん、警察に先導されてやって来たわけではないでしょうから(笑)。

─── 昨日述べていた、恐怖心を持った選手はいたか。

あなたは恐怖心を持った選手を見つけられましたか? 山岸はいいプレーをしたと思いませんか? 羽生も佐藤も結城も、みんないいプレーをしたと思いませんか? 恐れというものは、自分の責任感に対して持つもの。実際の恐怖とは違い、振る舞いやプレーとして必ず出るものだと思っている。だから、形として見えたはずです。

立石 智紀GK 1

今までいいところまでいきながら、何度も優勝も逃してきた。今日はその壁を越えられたので、いい経験ができたと思う。賞金を今までもらったことはない。子どもが生まれたばかりなので、ミルク代の足しにします。監督からはPKの前に何もいわれなかった。止めた1本目は、キッカーがGKを見て蹴るタイプだったので、じっくり待ちました。正直、まだ優勝やMVPという実感はないですね。リーグ戦も天皇杯も残っているので、明日からまた頑張りたい。

結城 耕造DF 24

素直にうれしい。優勝できたことで自信にはなったけれど、まだまだ、これからが大事。特に、今週は練習がうまくいかなかったり、練習試合でも大学生相手に苦戦したりと、多少ピリピリしたムードもあった。個人的にも、ドリブルを心がけたが、相手にボールを奪われるシーンがあったのは反省点。相手も、ドリブルでくるということがわかって、マークしてくるので、リーグ戦では修正していきたい。

巻 誠一郎FW 18

90分で決めきれなかったのはジェフだなって感じ。後半途中で足がつって、もう、気力でプレーしていました。今日は一発勝負ということもあって、リスクを冒せないというか、全体的に引いてしまう場面もあり、前半は特に、自分が前線で孤立してしまった。中盤でうまく選手がフリーになることができなかったのは今後の課題。個人的には今後、まだまだうまくなりたい。

羽生 直剛MF 22

優勝して、涙が出ました。試合は負傷箇所があるということで、90分は厳しいと思っていましたが……。最後の瞬間にピッチにいなくても、優勝を味わえて本当に幸せ、ここまで応援してくれたサポーターにも感謝している。前半の立ち上がりは、お互いに警戒しているということもあって、蹴りあいになってしまい、ジェフが得意とするボールを動かすという点がうまくできなかった。また、ガンバももっと前からくると思ったけれど、意外と守っていて、思うように攻めることができなかった。苦しい試合だったけど、勝つことができて、本当によかった。

工藤 浩平MF 20

優勝できて本当にうれしい。後半途中からカウンターの応酬になり、中盤が間延びしてしまったのは反省点。もう少し、中盤のボクたちが、ボールを落ち着かせて攻撃できればよかったんだけど……。結果的には勝ててよかった。リーグ戦も優勝のチャンスがあるので、頑張りたい。