このように結果が出ないときにコメントするのは難しいものだが、とにかく続けていくしかない。結果は負けだが、試合の中でいい部分もあった。チャンスも作った。ただ、試合を決定づけるものが攻守に足りない。だから失点して負けてしまう。いい部分を見て、続けていくだけ。Jリーグというものは、どのチームも実力が伯仲している。その中で簡単に2点取られてしまうと、どうしても試合は難しくなる。1本のシュートで2点取られてしまっているようなものだ。そして、チャンスは作っているが、1点を取るまで70分かかっている。結果や順位が示すほど悪いサッカーをしているわけではない。変えられるものを変えていけば、必ずチームもいい方向に向かうと思う。

─── 結果が出ないとき、リスクを減らして慎重に戦うという選択肢もあるのでは。

リスクを冒している際に失点したわけではない。実際、ウチがゴール前に6人いて相手は二人だったのに失点してしまっている。あるいは2点目は、CKのセンタリングミスが入ってしまったものだと考えている。逆に、後半は思い切りリスクを冒しながら失点していない。サッカーというものは不思議なスポーツだ。もし、前半から相手の2トップに対し二人しか守っていなかったら、この監督は気が狂ったと思うでしょう。

失点の仕方とその時間帯が悪かったと思う。たぶん、1、2点目は自分たちのセットプレーからのあとの展開。相手がそういった部分を狙っていたのはわかっていたけれど、うまく対応することができなかった。本当にもったいない失点。失点するような形ではなかった。2点を取られたあともゴール前で危ない場面を作られてしまったが、前半のうちにきちんと修正することができなかった。下手をしたらもう1、2点取られていた可能性もある。マークがルーズになってしまった。そういった場面はしっかりと修正しなければならない。

ここまで試合に出られないことが多かったので、出番がきたときはうれしかった。今日の試合に関しては、決定機を作ることができたし、自分にボールが入る回数も以前に比べて増えた。今日はうまくできたと思う。ただし、それは過程のはなしで、やはり決定機は決めなければならない。決定的なチャンスを外したあとに失点。決めていれば展開も変わったはず。結果を出したかった。今後もゴールを狙い続けていきたい。

自信をなくしてはダメ。結果が出ないので難しいけれど、チームとしてどう戦うのか。1試合、1試合、しっかりと試合に臨みたい。ジョルジェビッチ、池田さんと今日はまた違うバックラインになったが、中島さんとジョルジェビッチではプレーのタイプがまた違うので、戦い方を少し変えなければならなかった。立ち上がりはその部分でうまくまわらなかった。しかし、どんな理由があってもしっかりと戦わなければならないし、立ち上がりの失点、前半だけで3失点、パスミスが多い、後半のように相手に引かれたときにどう崩すかなどの反省点は次にいかしたい。ナビスコカップはリーグ戦と違う大会だけに、しっかりと気持ちを切り替えて、リーグのガンバ大阪戦につなげていきたい。