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#64

「継続と進化の先に。」2022シーズン展望

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#64 継続と進化の先に。

最初の10試合ですべて決まる

勝負の2022シーズンが、いよいよ幕を開ける。

個人的に思う“継続”と“進化”を大成功に導くためのポイントは2つ。「最初の10試合」と「戦術からの解放」だ。尹監督は言った。

「昨年の反省点はシーズン序盤にほとんど勝てなかったこと。昇格するためのスタートとしては最初の10試合が大事。今の我々にはベースとなる戦い方があり、メンタリティーも備わっている。だからこそ、序盤から“勝負”することが大事です」(2022イヤーブックより)

まったく同感。これしかない。はっきりとしたベースを持つチームが「最初の10試合」に勝てなかったら、J1昇格は今シーズンも夢のまま終わるだろう。最初の10試合にフルパワーをぶつけられるチームでなければ可能性は見えてこないと断言できる理由は、最後の最後が「13戦無敗」でも8位までしか浮上できないJ2リーグの厳しさにある。

逆に、もしも今シーズンのジェフが開幕ダッシュに成功できるチームなら、「戦術からの解放」は向こうから勝手にやってくるはずだ。

サッカーはボードゲームじゃない。選手は駒じゃない。戦術は勝敗において重要なウェイトを占めているが、頭でっかちなチームは半分もその力を発揮できないことを、僕たちは過去の経験から学んでいる。

面白いようにゴールを奪ったあの東京ヴェルディ戦には“迷い”がなかった。あれこそが「継続」の先にある明確な「進化」であると確信できるからこそ、昨シーズンは「1/42」しか見られなかったあの試合を「20/42」に増やしたい。それは“理想”ではなく、J1昇格を狙う上での現実的な目標だ。もちろん簡単じゃない。

さて――。

いつもより強く感じる “ソワソワ”のせいで、ここに書きたいことはたくさんある。監督でも、選手でも、もっと言えばサポーターでもないのに来る2022シーズンに懸ける意気込みは人一倍強いと自負しているし、まったく同じ感覚を持っている人がたくさんいるんじゃないかと思えるからこそ、最後にこのソワソワを爆発させる1年であってほしいと心から願う。

いざ、フクアリへ。まずは新参者のいわてグルージャ盛岡を倒して、「まさか」でも何でもない“10連勝”へと走り出そう。

やるしかない。