集大成として、クラブに恩返しを!

―― 二人は中学1年生の時に、ジェフレディースのアカデミーに加入しました。卒業を控えて、この6年間を振り返ると、どのような思い出がありますか？

中尾6年間は早かったですね。

大澤とにかく6年間はあっという間でした。

中尾毎日、学校の授業を終えると、みんなと練習場で合流し、リーグ戦や全国大会に出場するために練習に励んできました。仲間でもありライバル。チームメイトと切磋琢磨をしてきた日々が終わってしまうのが寂しいです。6年間の当り前の日々が終わるのが……寂しいですね。

大澤中学生時代から、走ることや食事についての指導をしてもらったことで、現在の自分があります。辛い時期もありましたがみんなで乗り越えたことが良い経験になったと感じています。本当に寂しいです。

―― その中でも、二人の活躍はアカデミーの後輩の目標になっていると思うのですが、後輩にアドバイスを送るとすれば、どんなことを伝えたいですか？

中尾え、アドバイスですか……、何だろう？（笑）。目標になっていれば良いのですが（笑）。

大澤私的には、とにかくサッカーを楽しんで欲しいという思いです。

中尾そうですね、「あの時、これをやっておけば」ということがないように、最後は勇気を出してやってみることが大事だと思っています。行動に移すことは本当に大事なことだと思います。

大澤今回のアジア大会では苦しい試合もありましたが、ワクワク感というか、プレーする楽しさや喜びを感じていましたし、緊張よりも楽しい気持ちの方が勝っていました。先ほども言いましたが、やはり、どんな時でもサッカーを楽しんで欲しいと思っています。

―― さて、アカデミーでの集大成というべき、全国大会（全日本U-18女子サッカー選手権大会）が来年1月に行われますね。

大澤優勝したい気持ちが強くあります。（アカデミーで）一緒に過ごしてきた、みんなとのプレーを楽しみたいです。

中尾優勝をする自信はあります。最後の大会となるので6年間の集大成として結果でクラブに恩返しをしたいですね。

大澤私たちの強みは、中央でボールを持ててつなげられる選手が多く、そこで相手を剥がすことができるので、フォワードとしては動きやすいです。

中尾それと仲がとても良いのがストロングポイントですね（笑）。最後は笑顔で終わりたいと思っています。

―― 大澤選手から見て、中尾選手の良いところはどんなところで、逆に中尾選手から見て大澤選手の良い部分を教えてください。

大澤中尾選手は自分の考えをしっかりと持っていて、他人に流されません。プレー面では自分の動きを見てくれていて決定的なパスを出してくれますし、そのおかげで得点も取れているので助かっています。

中尾私が思う大澤選手の印象は、とても明るい性格で、ジェフでも代表でもお笑い担当でムードメーカーですし、人前に立って笑わせてくれます。そこは自分が持っていない部分。プレー面では得点を取る仕事だけでなく、守備でチームが辛い時間帯に体を張って引っ張ってくれます。あれ？格好良く言い過ぎたかも（笑）。

大澤はははははは（笑）