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#106

2026.5.22 Update!!

自分を変える。

久保庭良太

インタビュー・文=細江克弥


久保庭 良太

想定外のアクシデント

―― おつかれさまです。今日は取材が重なっちゃっているみたいで。

いえいえ、ぜんぜん大丈夫です。たまたま重なっちゃったので連続になってしまったんですけど。

―― ありがとうございます。J1の舞台、どうですか?

そうですね……。序盤は試合に絡ませてもらって、自分にとってはすごく大きな意味のある時間だったと思います。前の2シーズンは自分の中では消化不良というか、やっぱり不本意な感じで終わってしまったところだったので、試合に出させてもらっているとしても、まだまだこれからだなとは思っているんですけど。特に「結果を出す」というところですよね。それでも出場経験を積んで少しずつでも成長できているところはあるんじゃないかと感じているので……そこをポジティブに捉えたいと思っているところです。

―― 前の2シーズンは「不本意」「不完全燃焼」という認識なんですね。

もちろんチームの状態は良かったと思うし、特に昨シーズンについてはJ1昇格という大きな目標を達成したので、それについては本当に嬉しかったです。自分もかなりいい形で開幕戦を迎えられたと思うし、勝つこともできたし、手応えもありました。ただ、その後にアクシデントがあって、最後までチームにうまく入れなかったというのがめちゃくちゃ悔しくて。
もちろんプロなので、同じポジションのチームメートが活躍したら自分の立場が苦しくなっていきますけど、それでもジェフはチームとしての雰囲気とか一体感を大事にしているからこそ、たとえ自分がうまくいかなくても腐らずに踏ん張ることはできていたと思います。でもやっぱり、選手としては試合に出ることでしか成長できないという部分もあって……それは今シーズン、百年構想リーグのピッチに立ってものすごく強烈に感じたことでもありました。

―― そのまま少し昨シーズンを振り返らせてください。いわきFCとの開幕戦にはスタメン出場しました。

はい。開幕戦でいわきに勝って……で、まあ、それからいろいろ重なってしまって。

―― いろいろとは?

最初に疲労骨折していることがわかって、それからいろいろ重なっちゃったんです。詳しいことは説明できないんですけど、実は1カ月くらい入院していました。

―― それは知らなかった。

いわき戦の翌日にリカバリーのトレーニングをして、次の日になったら足がパンパンに腫れちゃっていたんですよ。「これはヤバい」となって、そのまま入院することになりました。そもそも疲労骨折は1年目にもやっていたので、自分なりに身体の使い方とかを見直してきたつもりだったんですよね。その上で再発してしまったので、そこからちょっと自分のプレーを見失ってしまう感覚がありましたし、メンタル的にかなり苦しい時期がありました。

―― プレースタイルが影響しての疲労骨折だった?

いや、本当はそうじゃないんですけど、自分自身でそこにフォーカスしてしまったという感じでした。ケガの原因を自分自身に求めてしまったことで、それまでの自分を疑うというか、乱れるというか、「また同じケガをするんじゃないか」という意識が強くなってしまったことがその後のプレーに影響してしまったんだと思います。今になって思えば、という話なんですけど。

―― 昨シーズンを振り返ると、あのいわき戦に勝てたことはめちゃくちゃ大きかった。苦しい試合だったからこそ勝ったことに対する手応えがあったと思うので。

やっぱり焦りましたね。めちゃくちゃ焦りました。自分がそんな感じで離脱して、でもチームは勝っていて、複雑な心境はありましたし、シンプルに悔しかったです。アカデミーで育ってきたからこそ自分が活躍してジェフをJ1に上げたいとずっと思っていたので、状況が一気に変わってしまったことに対して受け止めきれなかったというか……。

―― その原因が、自分にあると思いすぎてしまった。

何かしらの原因が自分にあるんだろうなとは思いました。接触プレーでのケガだったら避けられないところはあったかもしれないけど、もしかしたら、自分がもっとちゃんとアンテナを張っていたら防げたのかもしれないと。でも、そう思いすぎるのも良くなかったのかもしれません。めちゃくちゃ難しいですよね。ああいう時の考え方とか気持ちの持ち方って。

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