ジェフレディースが戦う舞台、2020プレナスなでしこリーグ1部もいよいよ7月18日に今シーズンの開幕戦を迎える。
10人の新加入選手が加入した新チームで活躍が期待される2人、岸川奈津希と古舘知都に聞いた。

インタビュー・文＝細江克弥

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2人とも新加入なのに“司会キャラ”？

―― お話を聞くにあたって、YouTubeのクラブ公式チャンネルにアップされている「2020 ジェフレディース UNITED！ Meeting」のvol.1とvol.2を一気に観ました。で、観始めたら面白くて全部見ちゃいました。

岸川ありがとうございます！

古舘面白かったなら良かったです。

―― ところで、2人とも新加入選手なのに“司会キャラ”なんですか？

古舘私と奈津希さんはクラブスタッフとして“中”で働かせてもらっているので、「今回は2人で回していこう」という話になったんです。なので、「vol.1」の時は裏方として動きつつ、新加入選手紹介は2グループに分けてそれぞれが進行役をやることになったんですけれど……。

―― 進行がとてもうまかったし、面白かったです。古舘さんは冷静で丁寧だったし、岸川選手の「ハイ次！」みたいな進行も最高でした。

2人（笑）

岸川どちらかというと普段は“聞き役”なんですけれど、あの時は仕事モードだったのでどんどん進めました（笑）。でも、今回は本番だけじゃなく、内容を考えるのが楽しくて。ずっと試合がない状態が続いているから、ファンの皆さんに少しでも楽しんでもらうためにはどうすればいいか。それを考えるのって、楽しいし、難しいですよね。

古舘ホントにそう思いました。私も司会なんて初めてだったんですけれど、目の前にお客さんがいるわけじゃないから普段どおりにみんなと喋っている感じでやりやすかったです。

岸川vol.1の時は素材を（古舘）知都が作ったり、みんなにクイズの内容を考えてもらったり。本当に“手作り”って感じでした。

―― すごくいいイベントでした。僕はレディースの試合はなかなか観に行けていないから、皆さんのキャラクターがとても新鮮でした。特に、大澤春花選手の大ファンになりました。

2人ハハ！（笑）

岸川わかります。

古舘すごくわかります。

―― ちなみに2人とも新加入選手ということで、自己紹介を兼ねた“ジェフに来るまでの経緯”を教えてください。

岸川私は昨年までドイツのクロッペンブルクというチームでプレーしていたんですけれど、いろいろな問題があってシーズン途中で退団することになったんです。そのタイミングで日本に帰ることを模索して、ジェフにいる知り合いの選手に相談するところからスタートして、最終的には今シーズンからプレーさせてもらえることになりました。

―― 先ほどクラブの“中”で仕事をしているという話がありましたけど、岸川選手はどんな仕事を？

岸川私が正式に加入したのは3月だったんですけれど、その時点ではクラブスタッフとして働く予定はなかったんです。でも、新型コロナウィルスの拡大によって状況がいろいろと変わって、ジェフの広報チームの一員としてお仕事させてもらえることになりました。

―― もう慣れました？

岸川実はクラブスタッフとして働くことになったのが5月1日からで、でも自粛期間だったのでずっと“在宅”だったんです。会議とか朝礼にはオンラインで参加していたんですけれど、ようやくちゃんと出社して広報チームのお手伝いをするようになったのが7月1日からで……。実は今日でまだ3日目なので（笑）、皆さんに「はじめまして」って挨拶して回っているところです。

―― なるほど。古舘選手は昨シーズンまでAC長野パルセイロでプレーしてたんですよね。

古舘私もジェフに来ることが決まったのがギリギリのタイミングでした。昨年末に足首に入っていた金属を抜く手術の回復が思ったよりも長引いてしまって、なかなか練習参加できない状態だったんです。そこからいろいろなつながりがあって、最終的にはジェフに拾っていただきました。

―― 古舘選手のクラブスタッフとしてのお仕事は？

古舘スポンサーグループ（営業部）に所属していて、事務作業をお手伝いしています。奈津希さんと同じで私もちゃんと引き継ぐ前に自粛期間に入ってしまったので、まだちゃんとした仕事はできてないんです。これからもっと頑張らないと、と思っています。