#064
2022.2.17 Update!!
2022シーズン展望
迎えた新シーズンの始動直後、尹監督は、そうした状態を「ベース」という言葉に置き換えてこう話している。
「まずはベースをしっかりと継続し、より一層強固なものにすること。それを完璧にこなした上で、今シーズンのジェフはより攻撃的に戦うチームにならなければなりません。選手たちは皆『できる』と思っているし、私も信じています。そういう自信を持ってこの時期を過ごせることが、1年前との大きな違いと言えるかもしれません」(2022イヤーブックより)
主力選手の残留、そして、名前とデータを判断材料とするなら的確にしか見えないピンポイント補強は、鈴木健仁GMを中心とする強化編成担当のファインプレーだ。“新9番”の問題は残っているとしても、ベースを継続する準備はしっかりと整った。
「継続」に次いでやり遂げるべき「進化」は、尹監督が言う「攻撃的に戦う」という言葉に集約されると言えるだろう。さらに具体的な説明を求めるなら、鈴木GMの言葉がわかりやすい。
「課題は『得点力』。それを解決するためにも“主体的にボールを握るフットボール”を表現したいと考えています。得点力を高めるための近道は、チャンスとフィニッシュの数を増やすこと。そのためには、主体的にボールを持ち、主導権を握り、攻撃のバリエーションを増やすフットボールを表現しなければなりません。尹監督とは、平均ボール保持率が50%を超えるフットボールを目指そうという方向性をはっきりと共有しました」(2022イヤーブックより)
キャンプ最終日に直面せざるを得なかった不安は、尹監督と見木の言葉を弾ませないほどに大きかった。進化どころか、継続さえも雲行きが怪しかった。だからこそ、ちばぎんカップで「昨シーズンの姿」を表現できたことの意味は計り知れないのである。