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#066

2022.12.28 Update!!

誰かを元気づけられる人に。

蓮輪真琴

今シーズン、筑波大学から加入した新戦力の蓮輪真琴は、文字どおりの“即戦力”としてWEリーグ開幕戦のピッチに立った。
どのポジションでもこなす万能型だが、一番の魅力は作陽高、筑波大でキャプテンを託された“人間力”だ。
本人の言葉でそのバックグラウンドを探る。

インタビュー・文=細江克弥


蓮輪真琴

お母さんが「全国3位」に!

生まれから話すんですか? 詳しく? えー、どうしよう!

大分県ののどかな町、「から揚げの聖地」と言われている中津市で生まれました。4000グラム以上の大きな赤ちゃんで、お母さんのお腹の中からなかなか出てこなかったみたいです。今も身長が170センチあるんですけど、生まれた時から大きかったということですよね。なんか、ちょっと恥ずかしい(笑)。

サッカーを始めたのは、先にチームに入っていたお兄ちゃんの影響です。両親について試合を観に行っていたら、そこにいた大人が一緒にボールを蹴って遊んでくれました。それが嬉しかった。

そのチームに、お兄ちゃんの同級生の妹が入っていたんですよ。その子は別の女子サッカーチーム「中津FC POMATO」にも入っていて、「一緒にやろうよ」と私を誘ってくれました。小学校1年生の時でした。

中津FC POMATOは、ジュニアだけじゃなく、中学生、高校生、トップチーム、“オーバー30”まである大きな女子サッカーチームでした。

実は、その“オーバー30”のチームで、なんとウチのお母さんもプレーすることになったんです(笑)。お母さんは学生時代にバスケットボールをやっていたけれど、もちろんサッカーは素人でした。でも、キャラクターが明るいからキャプテンまでやることになって……なんとそのチームが、全国大会で3位になるんです。

当時の私は小学2年生でした。頑張っているお母さんの姿を見て、「私もお母さんみたいに頑張りたい!」っスイッチが入りました。それが大きなターニングポイントでした。

今になって振り返ると、すごい話ですよね。自分が生まれた町にたまたま女子サッカーチームがあって、そこにお母さんと一緒に入ることになって、しかも、素人だったお母さんがキャプテンとして大活躍して、全国3位になって。その頑張りに刺激を受けた娘が、そのままサッカーに本気になって、今もこうしてプレーし続けているって……自分の話なんだけど、ちょっと不思議な気持ちです。

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『ゴピさんに憧れて、作陽へ』

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