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#70

2023.3.31 Update!!

ポジティブに、突き進め。

松田 陸

序盤戦において最も印象的なパフォーマンスを示した新戦力だ。
鈴木大輔、新井一耀と並ぶ最終ラインで主に右サイドを主戦場とし、 アグレッシブな守備とダイナミックな攻撃でチームを活性化する。
間違いなく、今シーズンの正否を占うキーマンの一人だ。

インタビュー・文=細江克弥


大和田真史

間違いなく、ポジティブ。

―― ここまで何試合か戦ってきて(第4節終了時点)、選手として内容に対するある程度の手応えは感じながらもなかなか結果に直結しない状況が続いています。松田選手自身はどう感じていますか?

結果は出ていないことは事実なのでまずはそこを重く受け止めなきゃいけないと思うんですけれど、チームとしてやりたいことを表現できていることも間違いないと思っています。例えば、ホーム開幕戦のモンテディオ山形戦もそう。やりたいことはできたけど勝ち切れなかった。そういう意味では、そんなに下を向く必要はないと思っています。

―― とにかく、チームの雰囲気はずっといいですよね。

はい。若い選手からベテランの選手まで、みんながよくコミュニケーションを取っているし、雰囲気としてはかなりいいと思います。僕自身もこのチームでサッカーをやれていることがめちゃくちゃ楽しいです。

―― なるほど。ちなみに、今回の移籍に際してはどんなことを考えていたんですか?ガンバ大阪で2年、ツエーゲン金沢で2年を過ごしてのキャリア5年目で、タイミング的にはかなり気合を入れた決断だったんじゃないかと思うのですが。

まず、G大阪から金沢に移籍する時に思っていたのは「この移籍を機にステップアップし続ける」ということです。金沢というチームは若手選手が成長するためにすごくいい環境だと聞いていたし、修行するような気持ちで決断しました。そこで2年間しっかりプレーさせてもらって、僕自身が“次”を意識していたタイミングでジェフからオファーをいただいたので、「挑戦するしかない」と思ってすぐに決めました。

―― どんな内容のオファーだった?

(小林)慶行さんとはオンライン上で話しました。僕が言われたのは、チームを大きく変えようとしているということと、そのサッカーに求めるプレーを僕自身が金沢で表現しているということです。3バックをメインとして戦おうとしているということも含めて、自分の特長やプレースタイルに合っていると思えました。

金沢では安定的に試合に出場させてもらって、自分の中ではかなりの自信につながりました。自分としては「どこに行っても勝負できる」と思えるようになっていたところだったので、ジェフみたいに歴史のあるクラブからオファーをもらえたことはかなり嬉しかった。かなり早いタイミングで話をもらったので「勝負したい」と思いました。

―― ちなみに、それまでのジェフに対するイメージは?

やっぱり、自分にとってはビッグクラブです。僕は子どもの頃からプレーするばかりでほとんどサッカーを観ないタイプだったんですけど、そんな自分でもずっと昔から知ってましたから。そういう意味で、やっぱりジェフはビッグクラブだと思います。

―― 一方で、“結果”だけを見れば、近年のジェフはステップアップの舞台として魅力を感じられなくても不思議じゃないと思います。

もちろん移籍にあたっての不安はどのチームに行ってもあると思うんですけど、ジェフについては、対戦チームとして向き合ってきた中で「うまい選手がたくさんいる」といつも感じていました。だから、自分もその中に入って、J1昇格の力になれたら一番いいと。そう思ってここに来ました。

―― ということは、性格的にはかなりポジティブ?(笑)

はい、間違いなく(笑)。

―― 今シーズンここまでのパフォーマンスを見ていても、吸収力や適応力みたいなものがかなり高いんじゃないかと思うのですが。

自分ではよくわからないんですけど、与えられた環境に適応するのは得意なほうかもしれません。ただ、ジェフは合流したばかりの頃から「仲がいいな」と感じていて、年齢的な上も下も関係なくコミュニケーションを取るので、自分としてはかなり適応しやすかった気がします。みんな、めちゃくちゃしゃべりやすくてびっくりしました。イメージ的には“名前のある選手”が多いから、もっとピリピリした感じだと思ってたんですよ。

―― 特にそのギャップが大きかったのは?

(田口)泰士くんとか(笑)。対戦相手としての泰士くんはめちゃくちゃオーラがあって怖いんですけど、チームメイトになったらぜんぜん違いました。めちゃくちゃ優しいです。

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『ボールを奪ったら、前へ。』

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